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私、産まれ故郷ではチートでした。  作者: 霜月満月
第二章 たどり着いた故郷
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29話 隣国の国王一家

今日の3話目です。

ラズライト王国謁見の間。


「では、私が話したかったことですが‥‥」


早速リト君と会った街であったことを話した。


「ほう‥‥‥子供とルリを助けたのはいいことだが、魔物に遅れをとるとはな‥‥鍛え直す必要があるか?」

「陛下。私がこのことを話した理由は殿下を鍛え直してほしいということではありません。」

「ほう。では何だ?」

「どんな状況だろうと一度は命を諦めた事を怒って頂きたいということ。と、」「え?」

「私と子供を逃がす為とはいえ怪我をさせてしまって申し訳ありませんでした。とお伝えするためです。」

「「!!!」」

「その為にわざわざ来てくれたのか?」

「はい。」

「「‥‥‥。」」


あ、あれ?黙っちゃった。

私、変なこと言ったかな?


「ルリ。」

「は、はい。」

「謝る必要はないぞ。」

「え?でも‥‥私は知らなかったとは言え次期国王を命の危険に‥‥」

「では、今こうして無事に帰ってこれた理由は?リヒト。」

「ルリが傷を治してくれました。」

「なら、尚のこと謝る必要はない。むしろ息子を助けてくれてありがとう。ルリ。」

「!!!‥‥‥陛下‥‥。」

「ふふっ。リヒトの人を見る目は確かだった様ね。あなた。」

「ああ。そうみたいだな。」

「え?」

「そうでしょう?父上、母上。」

「え!?」

「さて、疲れただろ?ゆっくり休むといい。」

「は、はい。」

「ルリはな。リヒトは待て。」

「え‥‥‥やっぱりですか?」

「当然だ。今ルリが言っただろ?一度は命を諦めた事を怒ってくれと。俺も話を聞いて丁度同じところが引っ掛かってたんだ。俺の意思とルリの要望により今から説教の時間だ。」

「る、ルリ‥‥」

「頑張れ。リヒト。」

「!!!」

「あらあら。じゃあ説教は陛下に任せて私達はゆっくりお茶でも飲みながら話ましょ?ルリ。」

「え?いいんですか?ほっといて。」

「いいのよ。」

「そうですか?ならご一緒します。」

「嬉しいわ。あなたとリヒトも終わったらいらっしゃいね。」

「おう!」「はい‥‥。」


もう一度。今度は心の中だけど、頑張れ。リヒト。


そしてルリと王妃が謁見の間を出た後。


「リヒト。」

「はい。」

「ルリに怒られたか?」

「ははは‥‥‥はい。その場でもセピオライトに着いて色々話を聞いた後にも。」

「そうか。いい子だな。ルリは。」

「ええ。セピオライトに着いてから怒られた時は頬を思いっきりつねられました。」

「ははは!可愛い説教だな。」

「はい。」

「なら俺は可愛くない説教をしないとなぁ‥‥‥?」

「え‥‥?」

「王太子の立場で命を諦めるとは何事だ?俺の後継ぎはリヒトだけなんだぞ?」

「はい。申し訳ありません。」

「許さん。」

「うっ‥‥‥ルリにも言われました。許さないと。」

「だろうなぁ~?嬉しいぞ~?俺と同じ考えを持ってくれてな。さて、本格的に説教の時間だ。」

「えっ!?」


*****


一方のルリと王妃。

二人は中庭にテーブルと椅子を用意してもらって、そこで話していた。


「ルリ。ありがとね。」

「え?何がですか?」

「リヒトを助けてくれたのもだけど、怒ってくれたんでしょ?私達の代わりに。」

「はい。その場とセピオライトに着いてからの二回程。」

「ふふっ。リヒトは年上なのにやるわね。」

「ふふっ。確かに最初は呼び捨ても敬語を無くすのもなかなかできませんでしたね。でも一緒に旅をしている内に「これぐらいなら言ってもいいかな」っていうのが分かってきたので。」

「そう。ふふっ。リヒトはね。小さい頃にルリの写真見て一目惚れしてから「早く会いたい!」ってずっと言ってたのよ?だから旅の間も嬉しくてしょうがなかったと思うわ。」

「一目惚れの話は本人に聞きましたが‥‥‥道理で。」

「ん?」

「よくこんな事サラッと言えるなって思ったこと、数知れず‥‥。」

「例えば?」

「最近だと、私が洗礼を受けて髪の色が変わるならリヒトと同じ色になったりするのかな?って聞いたら王妃様と同じ色の方が可愛いと思うよって言われました。」

「‥‥‥あの人の血ね。ラズライトの男は天然たらしばっかりだから。」

「やっぱり陛下の血ですか。」

「やっぱり?」

「今の例えを言った場はセピオライトの謁見の間です。当然国王一家がいました。私に同意したのは王妃様と姫様。陛下は無言だったんです。」

「なるほど‥‥‥ルリ。」

「はい?」

「王女に‥‥‥戻らないの?」

「‥‥‥迷ってます。」

「どうして?」

「私はしょうがなかったとはいえ庶民の暮らしにいました。それがいきなり王女と言われてもなかなかしっくりこなくて‥‥。」

「それはそうよね‥‥‥。」

「私の為に離されたっていうのは納得はできます。ただ‥‥‥私は本当に戻っていいのかな?って思ってしまって‥‥。」

「あら、どうして?」

「私が王家の者という証はこの青い目だけです。なのに街を歩いてみても国民の皆さんはすぐに私を見つけて丁寧に接してくれて、私に王女に戻ってほしいと言ってくださいました。何の疑いもなく。」

「そりゃそうでしょうね。」

「日本にはカラーコンタクトっていう目を違う色に見せる物もあったので不思議なんですよ。街の人達の反応が。」

「あら、そんな物があるの?」

「はい。」

「ふふっ。でもね。ルリ。あなたは私達姉妹に良く似てるわ。かつてのナノカを見てるみたいに。だから国民もルリにすぐ気付いたんだと思うわ。それにこうして話してても分かる。あなたはとても優しい子だわ。王女に戻ってほしいって言った国民の気持ちが分かる。私もルリに王女に戻ってほしい。そしてゆくゆくはリヒトの嫁としてラズライトに来てほしいわ。」

「え!?」

「どうしたの?」

「え、えっと‥‥‥まさか王妃様にまでリヒトの嫁に来てくれと言われるとは思ってなかったので‥‥。」

「あら。私も多分あの人も既にそのつもりよ?」

「え!?そ、そうなんですか?」

「ええ。私はルリと話してると癒されるのよ。」

「え?い、癒しですか?」

「ええ。さっきからもう可愛くて抱きしめたいって思ってるぐらいだもの。」

「え?えっと‥‥‥いいですよ?」

「いいの!?」

「は、はい。」

「やった!」


と言って本当に抱きしめてきた王妃様。


今やった!って言ったよ‥‥‥素が出たのかな?


「何してるんですか?母上。」

「あら、リヒト。お説教終わったの?」

「ええ。」

「そう。何してるって見て分かるでしょ?可愛くてしょうがないルリを抱きしめてるのよ。」

「俺でもなかなか抱きしめられないのに‥‥。」

「あら?なかなかってことは抱きしめたことあるの?」

「ええ。何度か。」

「リヒト‥‥‥あなた、この純粋で可愛いルリに手出したんじゃないわよね?」

「え!?」

「‥‥‥出したの‥‥?」

「王妃様。キスを手出したというなら出されましたよ。」

「ほう‥‥?」

「ルリ!?」

「まあ、一度だけ私もやり返しましたが。」

「え!?そ、そうなの?」

「はい。頬にですが。」

「‥‥ルリはリヒトのこと、好き?」

「‥‥はい。」

「‥‥‥か、可愛い!何今の笑顔!天使!?」

「俺にとってはまさしく天使ですね。」

「みたいだな。」

「あ。陛下。ちゃんと説教して頂けました?」

「勿論だ!」

「ありがとうございます。」

「「可愛い‥‥。」」

「‥‥‥。」


いたたまれない‥‥‥何で笑っただけで可愛いって‥‥


「照れてるのがまた可愛いわ!」

「お、王妃様!さ、さすがに苦しいです!」

「あ。ご、ごめんなさい。」

「いえ‥‥。」


私の羞恥心を理解してほしい!

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