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私、産まれ故郷ではチートでした。  作者: 霜月満月
第二章 たどり着いた故郷
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25話 頭の整理

お風呂上がりの試練。

それは着る服の問題だった。

私は自分の服を着るつもりだった。だからとりあえずバスローブを置いてくれていたので着て出てきたら、メイドさん三人に「それは駄目だ。姫様なんだからそれなりの物を着るべきです。」と言われ、クローゼットを開けて「どれがいいですか?」と。

そこには可愛い服がズラリと‥‥‥フリルやらリボンやらが付いてる‥‥これに慣れろと?

無理だ‥‥‥とりあえずシンプルで大人しい感じのワンピースがあったのでそれを着たが‥‥あれ?夕食食べたら寝るだけだよね‥‥?お風呂入るの食後にすれば良かったかな‥‥。


とか考えていたが。


「夕食、どうなさいますか?」

「ここで食べます。さすがに家族に戻る決断もしてないのに食堂で家族団らんは勇気が入ります。」

「畏まりました。では、王太子殿下をお呼びしてみますか?」

「呼んでいいんでしょうか?」

「お呼びしたらむしろ喜んでいらっしゃる気がしますわ。」

「‥‥なら、お願いします。」

「畏まりました。では、少々お待ち下さいね。」

「はい。」


そして本当に少し待ってる間にリヒトは来てくれた。

だが、私の部屋に入ってきた瞬間固まった。


「‥‥‥‥。」

「リヒト?」

「‥‥‥‥。」

「お~い。」

「は!」

「どうしたの?」

「ルリ姫様が可愛らしくて見惚れてらしたんですよね?王太子殿下?」

「‥‥‥‥ああ。」

「え!?」

「‥‥‥それよりルリ。やっぱり、食堂に行く勇気はなかったか?」

「うん。やっぱりまだ家族っていう実感とかなくて。いきなり私は王女だって言われてもしっくりこないしね。」

「まあ、そうだろうな。」


そしてリヒトは本当に夕食を一緒に食べてくれた後、客室に戻った。

私もその後ベッドに入るとともに寝入ってしまった。


翌日。

朝食をやっぱり部屋で取った後。


「ルリ姫様。このまま部屋にいても楽しくないのではないですか?」

「そうですね‥‥。」

「城の敷地内なら歩き回る許可は出てますので散歩してみませんか?」

「え?いいんですか?」

「ルリ姫様の決断に関わらず、今は姫様として滞在している状況ですので、構いませんよ。」

「じゃあ散歩してみたいです。」

「畏まりました。では‥‥」


コンコン


「開けても?」

「はい。」


ガチャ


「おはよ。ルリ。」

「おはよ。」

「ルリ、散歩しないか?」

「さすが殿下ですね。今、同じ提案を姫様にしていたところだったんですよ。」

「そうなのか?」

「うん。丁度散歩に行こうとしてた。」

「じゃあ俺が案内しようか?」

「よろしいのですか?」

「ああ。ルリは?」

「じゃあリヒト、お願い。」

「了解。行くか。」

「うん。」


そして二人で部屋を出て廊下を歩いていると、すれ違う人達全員が一度立ち止まって一礼してから去っていった。


やがてリヒトが連れて来てくれたのは中庭だった。

その中にある東屋に入って二人で座った。


「やっぱり王太子だからみんな一礼するの?」

「ん?俺だけじゃなくてルリに対してもだぞ?」

「え?私も?」

「そうですよ。第二王女殿下。」

「‥‥‥王女かぁ‥‥。」

「ん?」

「やっぱり不思議な気分だな~って思って。」

「そうか。で、昨日聞いた話、整理できたか?」

「う~ん。理解は出来てもやっぱり納得いかないかな。」

「どの辺が?」

「私の為なのは分かるけど‥‥やっぱり14年間もほっといて今更?っていうのが強いかな。話自体は理解できるしそれならしょうがないかなとも思えるから、もやもやしてるのは私の個人的な我が儘みたいな感じかなって。上手く言えないけどそんな感じ。」

「そうか。王女になるかは決められそうか?」

「あと約3ヶ月か‥‥‥意外とゆっくり考えられるね。」

「そうだな。‥‥‥とりあえず俺の希望を言っていいか?」

「ん?うん。」

「ルリが王女に戻って洗礼を受けて、俺と結婚して王太子妃になってほしい。」

「え!?‥‥‥そんなに私がいい?」

「ああ。むしろルリ以外は嫌だな。」

「そっか‥‥‥覚えとくよ。」

「ああ。今はそれでいいよ。」

「でも、陛下達にはしっかり話して歩み寄らないと気まずいままだよね。」

「そうだな。」

「よし。お昼食べたら乗り込むか。リヒトにも言いたいことがあるからついてきてね。」

「え!?今聞く訳には‥‥?」

「駄目ですよ~?殿下。」

「くっ‥‥可愛い‥‥。」

「は!?‥‥‥もう。ほら、散歩の続きしようよ。」

「あ、ああ。」


さて、何て言ってあげようかな?

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