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私、産まれ故郷ではチートでした。  作者: 霜月満月
第二章 たどり着いた故郷
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24話 新たな生活

そして扉に向かって歩きながら。


「頑張って慣れろ。俺と結婚してもこうなるんだぞ?」

「は!‥‥‥って結婚!?」

「俺はルリと結婚したいって言っただろ?」

「え?小さい頃に「結婚するならこの子がいい」じゃなかった?」

「そうだが、気持ちは変わってないって言った。幻滅する要素もないって言った。」

「うっ。」


という会話をしながら謁見の間を出ていったルリとリヒトを見送った国王一家。


「「「‥‥‥‥。」」」

しばらく呆気にとられた後。


「ははは!リヒトはよっぽどルリがいいみたいだな。」

「そうみたいね。」

「でも‥‥」

「ああ一気に話し過ぎたかな?」

「そうね。文句言う気満々だったらしいわね。後で何て言われるのかしら?」

「そうですね‥‥‥。」

「だが。」

「ええ。」

「はい‥‥ルリ、成長してますます。」

「「可愛かった~!!」」

「ここに残ってくれることを大いに望むばかりだな。」

「ええ!」「はい!」


*****


一方ルリ達。


とある部屋の前で止まり、ここまで連れてきてくれた騎士が扉を開けてルリを中に入る様に促した。


「ルリ姫様。こちらの部屋が姫様の私室となります。」

「私の部屋ということですか?」

「はい。そうですよ。どうぞ。」

「は、はい。ありがとうございます。」


そしてルリが部屋の中に入ると、ある程度必要な物が揃っているだけのシンプルな部屋だった。


「姫様のご自由にお使い頂ける様に敢えて簡素にまとめてあります。ご入り用の物がございましたらなんなりとこちらのメイド達にお申し付けください。」


と言われて振り返ると、いつの間にかメイドさん達が三人並んでいた。


「お初にお目に掛けます、ルリ姫様。我々はルリ姫様の専属メイドにございます。身の回りのお世話などもさせて頂きますのでよろしくお願い致します。」

「え‥‥‥‥専属メイド‥‥?三人共ですか?」

「「「はい。」」」

「‥‥‥‥えっと、私は全くお嬢様らしくありませんが、よろしくお願いします。」

「ルリ姫様。お嬢様ではなく、姫様ですわ。」

「あ。すみません。先程知ったばかりで混乱していて‥‥。」

「いえ。当然のことかと。」

「ルリ。俺も客室行ってきていいか?」

「えっ。だ‥‥大丈夫‥‥。」


私の不安が分かったのか、リヒトが私に近付いて。

「ルリ。」

「な、なに?」

「ここにはルリの味方しかいないから、大丈夫だ。俺もこの城からルリに黙って出たりしない。」

「うん‥‥‥分かってる。」

「なら、とりあえず考えるのは後にしてゆっくり休め。」

「‥‥‥‥うん。」

「ははは!お優しいですね。王太子殿下。」

「当然だ。」

「そうですね。昔から王太子殿下は‥‥」

「はい!そこの騎士。そこまでだ。」

「ふふっ。失礼しました。」

「‥‥‥‥もしかしてたまにこの城に来てたの?」

「まあな。」

「ふ~ん‥‥騎士さん。」

「はい。何でしょうか?」

「リヒトがいないときに話、聞かせてくださいね。」

「はい。喜んで。」

「ルリ!?」

「ふふっ。ありがと。今のやり取りで大分落ち着いた。もう大丈夫だよ。」

「‥‥‥そうか。なら俺は客室にいるから、いつでも来ていいからな。」

「うん。分かった。」

「じゃあな。皆さん、ルリをお願いしますね。」

「「「お任せ下さい。」」」


そしてリヒトと共に騎士が去ったあと。


「ルリ姫様、夕食の前に湯浴みをされますか?」

「えっと‥‥‥じゃあそうします。」

「ルリ姫様。この部屋に備え付けもございますが、この城には大浴場もございます。どちらになさいますか?」

「え?備え付けがあるんですか?」

「ええ。」

「‥‥‥‥大浴場はまだ落ち着かない気がするので備え付けにします。」

「畏まりました。ではご用意致しますので寛ぎながらお待ち下さい。」

「は、はい。ありがとうございます。」

「ふふっ。私共に礼は不要ですよ。姫様。」

「慣れるまで時間掛かりそうです。というか慣れる気がしません。」

「ゆっくりで構いませんよ。」


そして三人のメイドさんの一人が紅茶を入れてくれた。


「姫様。苦手な物とかございますか?」

「食べ物とか飲み物ですか?」

「まずはそこからでお願いします。」

「えっと‥‥特には。苦手だなって思ったらその都度言います。それでもいいですか?」

「はい。」

「‥‥‥‥あ。これおいしいです。」

「良かったです。お好きな味でしたか?」

「はい。」

「ではちょくちょくお出ししますね。」

「ありがとうございます。他にも色々種類があるんですか?」

「ええ。勿論。試してみますか?」

「ゆっくりでお願いします。」

「勿論です。あ。夕食はどうされますか?」

「普段、陛下達はどうされてるんですか?」

「集まれそうな時は食堂に集まって一緒に食事されますね。」

「今日はどうなんでしょう?」

「食堂に集まってらっしゃると思いますよ。でも姫様が気まずいならこちらに運んで参りますよ?」

「う~ん。お風呂入ってる間に考えます。」

「畏まりました。」


そしてお風呂に入った後。

私にちょっとした試練の時が来た。

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