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私、産まれ故郷ではチートでした。  作者: 霜月満月
第二章 たどり着いた故郷
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22話 両親は‥‥

さて、街道を歩き始めた二人だが。

相変わらず歩きながらはあまり喋ることは無かった。

ただ、リヒトに見えて無いものがルリには見えていた。


な、何だろう‥‥このふよふよ浮いてる光‥‥‥。

これ、日常なのかな?でも船に乗る前にはいなかったよね‥‥?

リヒトも気にしてる様子はないし‥‥見えてないとか?

私だけ見えてるとかなのかな?だとしたら恐いんだけど‥‥‥。


「なあ、ルリ。」

「な、なに?」

「?‥‥どうした?」

「な、何でもないよ。用事なに?」

「いや、そろそろ野営の準備しようかと。そろそろ馬車の休憩場所に着くし。」

「あ。う、うん。いいんじゃない?」

「ルリ。何で挙動不審なんだ?」

「‥‥‥変?」

「ああ。」

「うっ。じゃあ聞いちゃった方が早いか。」

「何だ?」

「この空中をふよふよ浮いてる光、なに?」

「え?‥‥‥ルリ、光が見えるのか?」

「うん。リヒトには見えないの?」

「ああ。」

「え?私しか見えてないの?」

「大丈夫だよ。害のあるやつじゃないから。いつから見えてた?」

「港出てすぐ。」

「何か恐いものみたいに感じるか?」

「ううん‥‥‥最初は私しか見えてないなら恐いなって思ったけど、改めて見ると優しい光だから恐くない。」

「そうか。やっぱりな。」

「で、この光何なの?」

『精霊だよ?』

「え!?」

「どうした?」

「ひ、光が精霊だよって‥‥。」

「ああ。精霊だからな。ん?話せたのか?」

「う、うん。」

『私の声聞こえたんだね。』

「うん。」

『久しぶりだよ。私達の声を聞こえる人に会うの。』

「そうなの?」

『うん。私はこの辺りに住んでるからついて行かないけど、中央に向かうなら私の仲間がいるよ。』

「そうなの?」

『うん。』

「こうして話せるの?」

『うん。その筈だよ。』

「そっか。」

『じゃあまたね。』

「うん。」

「‥‥‥‥話、終わったのか?」

「うん。今の子、この辺りに住んでるからついて来ないって。で、中央に行ったら仲間がいるよって。」

「だろうな。多分精霊が言った中央は今向かってる王都だ。」

「へ~。じゃあまた精霊と話せるんだね。」

「ああ。」

「なら楽しみができた。」

「みたいだな。」


そして野営を挟みつつ歩き続けること3日。

目的地の王都入り口の門の前。


目的地の王都に着いたからか、ここからは怒涛の展開だった。


「門、でか!」

「はは!そりゃ王都だからな。」


そして王都入り口での検問の列に並んでいると。

「そういえば私、身分証明できる物ないけど大丈夫なの?」

「ん?ああ。大丈夫だ。俺が一緒だからな。」

「え?何でリヒトが一緒なら大丈夫なの?」

「それももうすぐ分かる。」

「またそれ~?もう‥‥‥。」

「とりあえず入れるから。」

「むぅ。」


と話している内に順番がきた。が。


「!!あ、あなたは!」

「今は内緒ですよ。」

「は!そうでした!どうぞ。お進みください。」

「はい。ありがとうございます。」

「‥‥‥‥。」


確かにあっさり通れた。


「‥‥‥どういうこと?何で顔パス?」

「とりあえず気にするな。ルリの両親は城にいるからな。真っ直ぐ向かうぞ。」

「は!?城!?何で!?」

「いいからいいから。さ、行くぞ。両親に会えるぞ~ルリ。」

「いきなり強引になった‥‥‥質問をスルーした‥‥歩くのやめようかな‥‥‥。」

「ごめんなさい。ルリの両親が話します。俺は話せません。」

「はぁ‥‥‥分かった。歩くよ。」

「良かった‥‥。」


そして本当に真っ直ぐ城に向かい、城門もさっきと同じく顔パスであっさり通された。

そして城内に入ると、私達の顔を見るなり「こちらへどうぞ。」と城の使用人さんに案内されているのだが。


「ね、ねぇ。私達、どこに連れて行かれるの?」

「だからルリの両親のところだよ。」

「‥‥‥‥何で城なのよ‥‥。」

「会えば分かるよ。」


そしてとある扉の前で立ち止まり、その大きな扉を待ち構えていた男性二人掛かりで開けた。その先にそれぞれ椅子に座っている、男性が一人と女性が二人いた。


「え‥‥‥?」

「ルリ。ほら、行くよ。」

「う、うん。」


そして三人に近付くとルリの隣でリヒトは一礼した。


「叔父上、叔母上。お待たせ致しました。ルリを、第二王女殿下をお連れしました。」

「ああ。」「ええ。」

「え‥‥‥え?」

「ルリか?」

「え?‥‥は‥‥はい。」

「戸惑うのも無理はない。まずは自己紹介だな。俺‥‥いや、私はこのセピオライト王国国王のルエル・セピオライトだ。」

「次は私ね。王妃のナノカ・セピオライトよ。」

「最後は私ね。第一王女のユリ・セピオライトよ。」

「え‥‥国王?‥‥え?私の両親は?」

「私達だ。」

「え‥‥え?‥‥‥‥全然頭が追い付かない‥‥」


すると、隣にいたリヒトがルリの方に向き直って。

「ルリ。ルリの両親は目の前にいる国王夫妻だ。」

「え!?‥‥‥‥‥私、王女?」

「ああ。そうだよ。」

「嘘でしょ!?‥‥え?‥‥じゃあリヒトは?」

「嘘じゃないぞ?じゃあ改めて自己紹介するな。‥‥私は隣国、ラズライト王国の王太子、リヒト・ラズライトと申します。」

「王‥‥太子?え?‥‥王子?」

「ああ。」

「はあ!?」


頭がパニックだ‥‥‥‥!!!!!!

皆様お気付きでしょうが、ルリ達が案内されたのは謁見の間です。

魔王城でも謁見の間には入っていないのでルリは気付いてなかったのです。

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