表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/307

21話 変化

リヒトのどこを好きになったか。

そんな恥ずかしいことこの上ないことを教えてほしいと言われ、他に言う機会も勇気もないと思った私は恥ずかしいついでに言っちゃうことにした。

‥‥‥‥向こうはサラッとだけど言ってくれたしね。


「‥‥多分私も一目惚れに近いかな‥‥と思う。」

「え?」

「だって初対面、魔物に襲われるところを助けてもらったんだよ?しかもこんな格好いい人に。」

「格好いい‥‥‥のか?」

「とりあえず日本にはいないね。私は会ったことない。目の前に来てくれた瞬間、頭の中も格好いいしか無かったし。」

「そ、そうか。」

「その後も一緒に旅したこの数ヶ月。戦ってる時は格好よくて、それ以外はずっと優しいし話しやすいし。たまに天然なところもあって私には魅力の塊にしか見えなかったんだよ‥‥‥‥惚れるなっていう方が無理だった‥‥‥。」

「‥‥‥‥自分で聞いといて恥ずかしくなってきた‥‥‥。」

「はあ!?‥‥‥もう言わない。恥ずかしすぎる。」

「俺は言ってほしいけど、すぐにじゃなくていい。俺も恥ずかしい‥‥‥でも一個確認していいか?」

「なに?」

「俺のこと好きなら、キスされても嫌じゃないならこれからは俺がしたい時にしていいってことか?」

「!!‥‥‥そ、そんなこと聞かないでよ‥‥‥。」

「いや、確認しときたい。いいか?」

「‥‥‥‥‥‥。」


コクン


「本当か!?」


コクン


「やった!!」

「‥‥‥‥恥ずかしすぎる‥‥。」

「じゃあ了承を得たので。」


と言いながらルリを抱きしめたリヒト。


「え!?早速!?」

「ああ。早速。」

「え‥‥‥っ!」


またキスされました。数秒後離れて抱きしめ直された。


今私の顔はリヒトの胸に当たってる。だから心臓の音がよく聞こえる。

すごいバクバクしてる。ただ‥‥


「今すごい嬉しい。ルリが俺の腕の中に収まってくれてるのが。気持ちが届いたのが何より嬉しい!」


心臓の音で分かるけど‥‥‥苦しいっ‥‥。


「り、リヒト‥‥‥く、苦しい‥‥‥!」

「あ。ご、ごめん!‥‥‥強すぎたか?痛かったか?」

「ううん。ただ苦しかっただけ‥‥。」

「そっか‥‥良かった‥‥。」


圧死するかと思った‥‥。


その後はお互いまた無言になってしまった。

二人揃って『こんな恥ずかしいことがあった後に何を話せと!?』という心境だった為だ。

なのでお互いに『きっと同じこと考えてる』と今度は無言でも気にしなくなっていた。


翌日。

お互いに恥ずかしさや顔が熱かったのはさすがに一夜明けると引いていたので元通りに話し出した。

‥‥‥いつもと違うのはルリがリヒトに呼び捨てタメ口になったこと。


「そういえば、いつ頃大陸に着くの?」

「ん?ああ。2日の航海としか言って無かったか。海の上で二泊するってことだから到着は明日の‥‥‥昼過ぎぐらいかな。」

「そっか。じゃあ今日はまだ着かないんだね。」

「ああ。」

「到着する港は私の帰る国?」

「ああ。セピオライト王国だよ。」

「国の港に入るのにまた歩くの?」

「ああ。目的地は王都だからな。3日は歩くかな。」

「そっか‥‥‥。」

「緊張してきたか?」

「緊張‥‥‥うん。そうかも。私の両親ってどんな人達なんだろう?とか色々考えてた。」

「そうか。俺にとっては叔父であり叔母だからな。教えてあげたいが、先入観を持たせたくないからやめとくな。」

「うん。あ、じゃあいつかリヒトの両親にも会える?私にとってはそっちがおじさんなんだよね?」

「あ、ああ‥‥‥。」

「何考えてるの?単なる興味だよ?」

「だ、だよな‥‥うん。会えるよ。」

「そっかぁ~そっちは楽しみかも。」

「そうか。」


そして再び翌日。

昼食を食べ終わって一息ついていると、船が港に着いて停止した。

2日の航海を共にした船乗り達に挨拶をして下船した。


そしてタラップを降りた瞬間。

「ああ~。やっと陸だよ‥‥‥慣れても落ち着かなかったからな‥‥船。」

「だよな。俺もなかなか乗らないから落ち着かなかったな‥‥‥さて、行くか。ルリ。」

「うん!」


そして港を出る為に歩いていたのだが‥‥‥。


「ねぇ‥‥私達、チラチラ見られてる気がするんだけど‥‥‥?」

「え?き、気のせいじゃないか?」

「何か知ってる?」

「な、何のことだ?」

「さっきから挙動不審だよ?」

「うぐっ‥‥‥帰ったら分かるから今は何も聞かないでくれ‥‥‥。」

「むっ‥‥‥本当に分かるの?兵士(・・)さんっぽい人達が私達をチラチラ見てる理由。」

「ああ。」

「‥‥‥‥‥不本意だけど、分かった。聞かない。」

「ありがとな。」

「これで分からなかったらリヒトにも文句言ってやる‥‥‥。」

「え!?」


そしてリヒトとルリは港を出て街道を歩き始めた。

ちなみに。

実は呼び捨てタメ口をしたくなってきていたルリ。

数ヶ月も旅を共にしてるので。

リヒトに言われて即座に試したのはその為です。

20、21話は書いてる作者の方が恥ずかしかった‥‥!自分で書いといて。


ちなみに次は、いよいよルリが両親のところにたどり着くのでちょっと出ますよ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ