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16話 再会と家族

そして私達が中庭に着くと。


「あ!ルリおねえちゃんだ!」

「あ!リト君!」


私達に気付いたリト君がこっちに向かって走ってきた。


「ルリおねえちゃん、だいじょうぶだった?」

「うん。ほら、お兄ちゃんも無事だよ。」

「あ、えっとリヒトおにいちゃん?」

「うん?」

「たすけてくれて、ありがとう!」

「ああ。えっとリト君だっけ?」

「うん。ぼく、リトだよ。」

「あの、リトを助けて頂いた方でしょうか?」

「あ、はい。リヒトと申します。家名はありますが、事情がありまして言えません。申し訳ありません。」

「い、いえ。気にしませんので。」

「あ、私もあの時名乗ってませんでしたね。私はルリと申します。」

「ご丁寧にありがとうございます。リヒトさん、ルリさん。息子を助けて頂きありがとうございました。私はあの街の領主を務めておりますルーカス・ライムントと申します。」

「妻のイルゼ・ライムントと申します。」

「領主様だったんですか!?」

「ええ。領主として住民を避難させている間にリトを見失ってしまいまして。日頃から何かあったらあの場所に来るように教えておりましたので、待っていたのです。そこにルリさんがリトを連れて来てくださって‥‥本当に助かりました。」

「いえ。あの時も申し上げましたが、あそこまではリト君が案内してくれたんですよ。」

「そのお陰でルリ様から皆さんの居場所を聞くことができて救助できましたから我々としても助かりました。」

「ぼく、やくにたった?」

「うん。リト君のお手柄だって。」

「ほんと!?おねえちゃん。」

「うん。」

「やったぁ!」


すると、一緒に避難していた街の人達も来たので無事を知らせた私はリヒトさん達と再び城内に戻り、魔族の人達とも別れ、リヒトさんと二人で客室に戻った。


「良かった。リト君、元気そうで安心しました。」

「だな。領主の息子とは思わなかったけどな。」

「ですね。で、これからどうしますか?」

「そうだな‥‥‥そろそろ出て旅の続きしないとな。」


と言ってリヒトさんは世界地図を私にも見える様に出してくれた。


そして大陸の左側にある北のとある地点を指差して

「今いる魔王城がこの辺りだからとりあえず南下して行くことになる。この地図の下の方にあるのが目指す大陸だ。」

「この大陸に私の両親がいるんですね‥‥。」

「ああ。その後もしばらく歩くことになるけどな。」

「そうですか‥‥。遠いですね。」

「そうだな。でもおじさん達に文句言うんだろ?」

「おじさん?あ、いとこだからリヒトさんにとってはおじさんですね。」

「ああ。」

「そうですね。文句言ってやります。」

「なら頑張らないとな。」

「はい。」



その頃、とある国のとある場所にて。


「「っくしゅん!」」

「お父様、お母様?」

「ああ。大丈夫だ。」

「私もよ。」

「?‥‥あ、確かルリがいた日本ではくしゃみをした時は、誰かが噂してる時だって言うらしいですね。」

「そうだったな。」

「ルリ‥‥‥早く来てくれないかしら?」

「そうだな。早く会いたいな。」

「リヒトが迎えに行ってるんですから大人しく待っていましょう?何なら私が行きたかったぐらいですのに。」

「前に言っただろ?お前は駄目だ。リヒトの方が強いから任せたんだからな。まあ、リヒトの立場で言えば本来は駄目なんだがな。修行も兼ねてと言われたらな‥‥」

「そうね‥‥‥でも何気に一途よね。リヒト君。」

「そうですね。幼なじみの私じゃなくて()のルリに一目惚れして、迎えに行くのまで志願して。羨ましいですね。そうして一途に思われてるルリが。」

「何言ってるのよ?あなたにも婚約者がいるでしょ?」

「そうですけど‥‥‥」

「あら?何かあったの?」

「いえ!何もないですよ?私も早くルリと話したいです。たった一人の妹ですから。今まで出来なかった分、思いっきり可愛がりたいです。」

「あら、それは私達も同じよ?ね、あなた。」

「ああ。そうだな‥‥‥だが、まずは‥‥ルリ、怒るだろうな~。」

「「でしょうね~。」」

「私でも怒りますね。14年もほったらかしておいて何言ってるんだと。」

「私もよ。」

「俺もだ。」

「「「はぁ‥‥。」」」

「早く来てくれないかな~ルリとリヒト君。」


とルリの本物(・・)の家族が話していた。


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― 新着の感想 ―
[一言] 再会して怒られるのが前提なんですね本当のご家族の方々。 14年間接触出来なくても、見守っては居たご様子。
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