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私、産まれ故郷ではチートでした。  作者: 霜月満月
第五章 もう一つの故郷へ
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102話 日本を楽しむ二人

そして話は続き。


「‥‥‥ねぇ、ルリ。」

「なに?舞姉。」

「目的は達成したから‥‥もう向こうに帰っちゃうの?」

「‥‥‥リヒト。私達、何日いる予定だった?」

「ん?一週間じゃないのか?」

「「え?」」

「ふふっ。鈴花、舞花。陛下からも一週間程よろしくって書いてあったって言ったでしょ?」

「「あ。」」

「じゃあ‥‥」

「うん。あと2日はいるよ。」

「「やった!!」」

「それに、今旅する程の体力はまだ戻ってないから扉を通るのは無謀だよ。」

「「あ。」」


「そういえば、義母さん。陛下からの手紙って向こうの言語で書かれてるの?」

「ええ。陛下は日本語を知らないわ。」

「‥‥じゃあ、義母さんも向こうの言語を覚えたの?」

「ええ。この戸隠家に扉と共に代々継承されてるのよ。」

「‥‥ということは、婿入りした義父さんは読めない?」

「ええ。読めるのは私と継承する春樹だけよ。」

「義兄ちゃんも読めるの?」

「ああ。ルリも覚えたんだろ?」

「うん。旅の間にリヒトに教えてもらった。‥‥あれ?読み書きは分かるけど、話すのは?」

「それは多分扉のお陰ね。ご都合主義ぐらいに思ってたらいいんじゃない?」

「軽っ!」

「だって誰も詳しいことを知らないもの。」

「‥‥考えてもしょうがないのは分かった。」

「ふふっ。じゃあ、今日はもう寝ましょ?」


そして、私は3日振りのお風呂に入ってから寝た。



翌朝。

今日はいつも通りの時間に起きたルリは一階に降りると、


「おはよう、義母さん。‥‥手伝おうか?」

「おはよう、ルリ。ありがとう、大丈夫よ。みんなを起こしてきて。」

「うん。‥‥あれ?リヒトは?」

「リヒトさんもまだ起きてきてないわ。」

「え?‥‥珍しい‥‥。」

「昨日までルリが心配でなかなか寝付けなかったみたいよ。」

「リヒトがそう言ったの?」

「ええ。」

「‥‥そっかぁ‥‥分かった。起こしにいってくる。」

「ふふっ。お願いね~。」


そして義父、義兄、義姉達を起こしたあと、最後にリヒトが泊まる部屋の前に来ると。


コンコン


「‥‥‥」

「リヒト~?」

「‥‥‥」


反応なし。珍しいな。

よし、入ってしまおう。2年前の仕返しだ。


と思いつつ一応、起きてる可能性も考えてそろ~っと扉を開けて確認してから入るルリ。

が、気付かずまだ寝てるリヒト。

ルリは仰向けに寝ていたリヒトのベッドサイドに立ってみた。


うわ~‥‥やっぱり寝顔まで綺麗‥‥

そういえば初めて見るな‥‥リヒトの寝顔。

‥‥‥‥‥‥起きないな。


「リヒト~朝だよ~。」と言いながら揺すってみると、それだけでリヒトが起きた。


「ふふっ。おはよう、リヒト。」

「お、おはよう‥‥ルリ。」

「朝食できてるよ。着替えて降りてきてね。」

と言って部屋から出ようとちょっと動いたところで、


「え?あ、ああ‥‥ってちょっと待ってくれ!」

「ん?なに~?」

「‥‥‥‥寝顔、見てたのか?」

「ふふっ。どうでしょう?綺麗な寝顔なんて見てないし、2年前の仕返しなんてしてないよ?」

「‥‥‥なるほど。‥‥ルリ、俺の側に戻ってきてくれるか?」

「? 今?」

「今。」


ルリが再びリヒトに近付くと、ルリの手をとったリヒトに引っ張られて、バランスを崩した。


「わっ!‥‥リヒト?」


そしていつの間にかリヒトの腕の中に納まっていた。


「やってほしいことがあるんだが。」


と言いながらルリの顔を見てにっこり笑うリヒト。

嫌な予感がしながらルリが「なに?」と聞くと。


「分からないか?」

「‥‥‥」


そしてリヒトにがっちり抱き締められている状況にルリは「逃げ道はないな。」と心の中で諦め、リヒトにキスをした。ほんのちょっとだけ軽く。


「‥‥‥これで合ってた‥‥?」

「ああ。合ってる。嬉しいよ、ルリ。」

「そ、そう‥‥。」


「ルリ~?」

「あ。義母さんが呼んでる。リヒトも早くきてね。」

と言ってルリを抱き締める力を緩めていたリヒトの腕から抜け出し、部屋から出た。


「やっぱり可愛いな、ルリは。」と呟くリヒトを置いて。


そしてルリは一階に降りて台所に向かい、義母に向かって。

「義母さん、グッジョブ!」

『え?』

既に集まっていた戸隠家全員に?が浮かんだ。


「ルリ、なにがグッジョブ?」

「いいの。気にしなくて。」

『?』

「? ルリ、リヒトさんは?」

「勿論、起こしてきたよ。」

「「「‥‥‥へぇ~!」」」

「な、なに?義姉ちゃん達も義母さんも。」

「「「別に~?」」」

ルリの顔がほんのり赤いことに気付いて、からかい混じりの女性陣だったのだが。


「あ。ほら、鈴と舞はさっさと食べちゃいなさい。遅刻するわよ?」

「「あ。」」


そしてルリと春花以外が食べ進めていると。


「おはようございます‥‥皆さん。」

「「「「「「おはよう。」」」」」」

「ふふっ。昨日は良く眠れた?」

「ああ。ルリが起きて、心配がなくなったからな。」


「「ごちそうさま!いってきます!」」


姉妹の後に続いて樹と春樹も「いってきます。」と言って仕事と学校へと向かった。


そして残った春花、ルリ、リヒトはゆっくりと朝食をとったあと。


「‥‥‥私が王女に戻らなかったら、今頃義姉ちゃん達みたいに高校に通ってたのかな?」

「そうかもしれないわね‥‥ルリは王女に戻って後悔したの?」

「ううん。後悔はないよ。こうしてまた義母さん達に会えたしね。あ、ショッピングモールで雅達にも会ったよ。」

「あら、そうなの?」

「うん。あれから2年経ったんだなって実感した。雅を見上げる日が来るなんてね‥‥。私を迎えに来てくれた時のリヒトの歳になってるんだから当たり前だったんだけどね。」

「ふふっ。そうね。それで二人は今日、何するの?」

「う~ん‥‥」

「考えてなかったな‥‥」

「ふふっ。なら、デートしてきたら?」

「「え?」」

「家にいてもつまらないでしょ?だったら、ルリがリヒトさんを案内してあげたら?」

「‥‥いいかも。どう?リヒト。」

「ああ。勿論、いいよ。」


そうして、春花の提案で水族館に向かうことになった。

春花がルリにお金を渡し、ルリとリヒトがカツラまで被って準備ができたところで。


「ルリ、行き方分かるわよね?」

「うん。久しぶりだけど、大丈夫。」

「気を付けてね。いってらっしゃい。」

「「いってきます。」」


そして二人で最寄り駅まで歩いていると、


「君達。高校生ぐらいじゃないのか?学校はどうした?」


警察の方が話し掛けてきた。


早速か‥‥


と思いつつ

「確かに年齢は18歳と16歳です。でも、私達は海外旅行者です。学生ではありません。」

「うん?そうなのか?」

「ほら、私達の目。青いでしょう?日本人にいますか?」

「‥‥‥いないな。カラコンでは‥‥」

「ありません。‥‥では、もう行って構いませんか?」

「待ってくれ。なら、パスポートを見せてくれるか?」

「盗まれたら最悪なので滞在先に置いてきました。」

「一緒にいる人は?」

「私のいとこで、一緒に日本に来たんです。勿論、パスポートも手元にありません。」

「なら、取ってきて‥‥」

「私達何も悪いことしてないのにですか?これ、任意ですよね?失礼します。」


と言って、リヒトの手をとって去ろうとしたのだが。


「待ってくれ。海外からの旅行者にしては詳しくないか?」

「現地のことをある程度調べてくるのは当然では?」

「‥‥‥確かに。」

「もういいでしょうか?観光の時間が減るんですが。」

「あ、ああ。すまなかったな。」

「いいえ。では、失礼します。」


そしてようやく解放されて再び二人で歩き出した。


嘘半分、本当半分かな‥‥パスポートは持ってないし、来たのは地球の海外からじゃないもんね。異世界なんて言える筈ないし。


しばらく歩いたところで、

「なあ、ルリ。パスポートってなんだ?」

「地球で海外に行く時に身分証明として必要なものだよ。そうだな‥‥日本から他の国に行きたいなら必ずいる物って思ってくれたらいいよ。」

「へ~!‥‥やっぱり、日本にいる間はルリに任せるのが正解みたいだな。」

「ふふっ。任せて。向こうでの旅の間はリヒトに頼りっぱなしだったからね。」

「ああ。」


そして電車に乗り、水族館に着いたあとは館内を回り、レストランで昼食をとった。

その後、イルカショーを見たり館内を再び回っていると、この水族館の目玉の一つである巨大水槽の前に着いた。


「うわぁ~!すごぉ~い!」

「ああ‥‥すごいな‥‥この水槽、どうやったら作れるんだ‥‥?」

「‥‥え?‥‥そっち‥‥?」

「ん?違うのか?」

「綺麗とか思ったりしない?」

「ああ!‥‥確かに綺麗だな。」

「‥‥男女の違いなのか、王太子だからなのか、どっちなんだろ‥‥?」

「ん?」

「ううん。で、リヒトは楽しめた?」

「ああ。日本は向こうにない物に溢れてるからな。水族館だけじゃなくて、見るもの全てが新鮮だからずっと楽しくてしょうがないんだ。」

「!!‥‥その言葉と笑顔を見れただけで一緒に来てもらって良かったよ。」

「俺も、久しぶりに思いっきり楽しめた。ルリが一緒だから尚更な。」

「ふふっ。私も。‥‥あ。帰ったらマールと海を泳いでみようかな?」

「マールって海の精霊だったか?」

「うん。名前をあげてから会ってないんだよ。基本、海にいるらしいから。」

「なるほどな。なら、場合によっては帰りに会えたりするんじゃないか?」

「あ。そうかも。」


そして再び移動して、お土産店にくると。


「‥‥‥父様達にお土産買った方がいいかな‥‥?」

「どこまでの人にあげるかによるんじゃないか?例えば、家族だけとかイリス達みたいに近しい者達までとか。」

「だね‥‥物を買っていっても表に出せないから使ってもらえないだろうしな‥‥やっぱり買うならお菓子かな。」

「だな。買うか?」

「‥‥‥でも、義母さんにもらったお金でお土産って、いいのかな‥‥?」

「‥‥‥微妙なところだな。」

「‥‥‥やめとこうか‥‥。」

「だな‥‥お土産がないからって怒る人達でもないだろうし。」

「うん。そう願うよ‥‥。」


そして散々物色した挙げ句、何も買わずに帰るというただの冷やかしをやってしまったあと、ルリ達は家に帰った。


その後、仕事や学校に行っていた他の家族達も続々と帰ってきて、夕食後に女性陣から弄られつつ1日が終わった。

扉を隔てた日本との言語の違いがあるのに何故会話だけはできるのか?ということを書いていないことに作者が気付いたのはルリ達が大陸を渡る前です。ルリは読み書きを覚え直したと書いていたのにです。


そして書くタイミングを失い、ズルズルと今になってしまいました。

要は先人達が扉を発見した時には、両方の世界でどっちに行き来しても、現地の言葉を話せる様にされていたという考えで。‥‥お願いします。

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