↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幸せなポーションライフを  作者: 空野進
2.3.レフィの兄達
73/74

8.山火事

 リルのダイエットは順調に進んでいった。

 まず、早朝に全力ダッシュをする。

 もちろんサボらないようにレフィが見ている前で、だ。


 最初はそれこそ一時間経たずに力尽きていたのだが、ずっと続けることで半日走れるようになっていた。

 そして、今日もリルの背中に乗って、レフィはひとっ走りしていた。



「見ろ、レフィ。なんだか体が軽いぞ!」

「うんうん、だいぶ元の体型に戻ってきたもんね。でも、また太らないように注意しないとダメだよ」

「わ、わかった……。気をつける……」



 リルは口を閉ざし、ばつが悪そうな表情を見せていた。



「それじゃあ、そろそろ町の方へ戻ろうかな……」

「ちょっと待て! ……この臭いは」



 リルが何かを感じ取ったようだった。



「どうしたの? 何かトラブルでもあった?」

「あぁ、少し焦げた臭いがする。行っても良いか?」

「もちろんだよ! すぐに行こう!」



 レフィが頷くとリルは全力で駆けだしてくれる。



◇



 たどり着いた場所は何もない森のど真ん中だった。

 山火事……にしては木が燃える原因になるものがない。



「と、とにかく火を消さないとね」



 消火用ポーションを作り出す。

 ただ、山火事レベルとなると小さなポーションでは追いつかない。


 巨大なポーション瓶で消火ポーションを生み出す。

 当然のことながらそんなもの持てないので、最初から蓋が開いた状態、少し傾いた状態で作り出す。


 すると、巨大な瓶から大量のポーションが流れ出し、山を消火していった。


 これで大きな火は消えたので、細かい残り火を手に持てるくらいの大きさのポーションで消していく。



「……これは人為的に付けられた火だな」

「うん、他に人が住んでいるようにも見えないもんね。でも、どうしてこんなところで?」

「あっちを見てみると良い。誰か倒れているぞ?」



 さっきまで燃えていたときには気づかなかったが、消火した後の木陰に火傷をした人が倒れていた。



「おいっ、レフィ。不味いぞ、あのままだと……」

「うん、大丈夫! とりあえず火傷を治すよ」



 レフィが新しいポーションを生み出すと、まずはそれを火傷をした人にかける。

 すると、広範囲にわたって火傷を負っていた体が一瞬で綺麗に戻っていた。



「まだだよ。ここからポーションを……」



 今度は本人の回復力を高めるポーションを……、これはゆっくりと飲ませていく。


 すると、さっきまで虫の息だった人が、すやすやと心地よさそうに眠りについていた。



「ふぅ……、これでもう大丈夫だね。それにしても、どうしてこんなところで……」

「それはこいつが起きないことには分からないな」



 レフィは治した人を見る。

 さっきまでは必死すぎて禄に顔も見ていなかったが、整った顔立ちをした金髪の女性だった。

 そして、着ていたものは燃えてしまったのだろう。今は全裸だったので、スタイルの良いその体を見て思わずレフィは顔を背けてしまった。


【重大発表】

幸せなポーションライフを……が書籍化することになりました。

こちら、詳細情報は活動報告にて書かせていただきます。

どうぞよろしくお願いします_( >▽< ๑_ )_

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新作始めました。よろしければ下記タイトルからどうぞ↓

『貧乏国家の黒字改革〜金儲けのためなら手段を選ばない俺が、なぜか絶賛されている件について〜』

書籍化作品です。よろしければ下記タイトルからどうぞ↓

『転生領主の優良開拓〜前世の記憶を生かしてホワイトに努めたら、有能な人材が集まりすぎました〜』

ラブコメはこちらから。よろしければ下記タイトルからどうぞ↓

『社畜さん、ヒモになる〜助けた少女は大富豪の令嬢だった〜』

+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。