5.妨害防御
(やっぱりお兄さん達は僕のことを邪魔してくるんだ……)
町での依頼を受けながらレフィは眉をひそめていた。
ただ、直接的な攻撃はなく、あくまでも妨害をしてくる程度……。
防ぐのは簡単だけど、立て続けに続くと鬱陶しく感じてしまう。
でもミリーナに伝えた上でもこんなことをしてくるなんて……。
レフィはどうやって相手をするべきか悩みながら仕事を終わらせて家に戻ってくる。
すると再び家の周りには妨害魔法がかかっているようだった。
ふぅ……、いい加減にしてもらいたいね。
レフィは妨害魔法がかけられている場所にポーションを一滴垂らしてみる。
すると、垂らしたポーションが輝き出す。
レフィが垂らしたポーションは魔力から相手の位置を逆探知するポーション。
これをかけることで今ユリウスがいる場所を判断することが出来る。
さすがにユリウス自体の魔法を使えなくする……までのことはしないが、せめて妨害をしてこないように手を打たせてもらおう。
レフィは発見したユリウスの所に向かっていく。
◇
ユリウスは意外にもレフィの家から結構離れた宿の部屋にいた。
透明化したレフィはその部屋に入っていく。
ただ、部屋の扉に手をかけようとして、引っ込める。
(なにかかけられてるね……)
探知のポーションを飲んでおいてよかった。
その部屋の扉にも妨害魔法がかけられていた。
解くのは簡単なものだったが、それでも何かしらの痕跡を残してしまう。
そこからユリウスに気づかれてしまうかもしれない。
でも、そのまま扉を開けることも出来ない。
このまま手もつけられないのだろうか……。
その場でうなだれてしまうレフィ。
しかし、その時に壁抜けができることを思い出す。
えっと……それなら隣の部屋に行けばいいんだよね……。
レフィは空き部屋になっている隣の部屋に入る。
そして、ユリウスの部屋側の壁に壁抜けポーションを振りかける。
そのまま部屋に入っていくとユリウスはベッドに寝転がり、微笑んでいた。
「くっくっくっ、流石のあいつもこの妨害の山までは突破できまい。それで少しずつ洗脳していき、最終的には俺の手下にしてやる……」
やっぱり使っていたのは洗脳系の魔法か……。
(どうして僕を操りたいのかわからないけど、でも、このままだといろんな人に迷惑をかけちゃうよね)
ただ、魔法を消す必要もなさそうなのでとりあえず洗脳の魔法だけは使えなくしておこう。
僕は新しいポーションを作り出すと、それをユリウスが飲みかけてる水の中に入れておく。
これであとは彼が飲んでくれたら終わるわけだ。
しばらく様子を見ていると何の疑いもなくユリウスはその水に口をつけていた。




