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田舎娘の異世界道中  作者: 天野レイラ
ミッション
6/9

加護を与えよ その4

 大歓声が巻き起こる。

「すげぇ、生女神だ」

「可愛かったよな」

「あの、太股はたまらん」


 周囲の人達も参道する者や、異世界に来た喜びに打ち拉がれる者、様々な声が飛び交っていたが、一部の人を除き。数名、明らかに周りと行動が違う人達が見受けられる。喜ぶわけでもなく、苦悩するわけでもなく、只一点を見詰めて。


 悔いるように一点を集中して見ているけど、なにを読んでいるのかは、私からは黙視できない。流石にパソコンの画面越しでは、チラシくらいの大きさまでしかわからない。


 不適な笑みを浮かべたり、小さくガッツポーズをとったりしたりしている、よっぽど嬉しいことが書いてあるに違いない。


 移動をしはじめたけど、チラシを読んでいた数名が、神殿の裏手に回り込んだ。


 私が彼らの行動に釘付けになっているのを余所に、メルリは加護を付与する相手を必死に、アピールしている。


「この人なんてどうでしょう。

 あの人などは……」

 空返事での拒否対応にも、めげづにご苦労様です。


 メルリには、悪いけど加護を与える相手は後回し。チラシを見ていたメンバーの行動の方が、今とても大事なので、ごめんなさいね、加護を与える人は後でちゃんと決めますから……。


 神殿の裏手は、石で積み上げられた壁で、扉らしき物は見当たらない。


 ん~ そんな、なんもない所に行ってなにをする気なんだろう

 もしかして、隠し扉でもあるのかな? まさかね、ゲームじゃあるまいし…… 因に私はそんな設定していません!

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