加護を与えよ その1
エッヘン。
胸をトンと叩き、してやり顔で、踏ん反り返った。
ほらね
昔から、こうゆう時の勘は良く当たるもの
主導権、私が握った、オーラを振り撒かれては、嫌な予感しかしませんよ
「でわ。
僭越ながら申し上げます。
雪島怜奈様の加護を与えてもいい者を、探してください」
「加護?
さっきチュートリアルを説明するて、言わなかった?」
「はい、言いましたよ。
これがチュートリアルです。
名付けて、ミッション加護を与えよ」
普通は操作の仕方とか、基本的なことをやるのが、普通なのですが【加護を与えよ】とは信徒でも増やせって、ことなのかしら?
「あの、聞いていますか?」
「聞いてる、聞いてる。
加護を人に与えればいいの?。
加護の付与を仕方がよくわからないけど」
「人とは限りませんが。
手を翳せばいいはずですよ」
「そうなの」
パソコンのモニター画面に映し出された【加護の悲劇】ドンドドン 全身に重低音が鳴り響く ドン 心臓の鼓動が脈動するごとに全身の細胞が悲鳴を上げて活性化、内から心臓音が走る、まるで和太鼓が鳴り響くように ドックン ドックン。
ぼ、暴走――怒りに我を忘れ見境無く周囲の人々を傷付けて建物を破壊。そんな悲劇が巻き起こりそうな予感、死の危険を感じずにはいられない。逃亡の選択ししかないのは明白だった。加護はそれだけの力があるのだと知らしめている。
あのさぁ、こんなのおいそれと与えられるもんじゃないでしょ、これ考えた神 アホなの!?
思うように進みません。