03;初日終了
展開が遅い分なるべく更新頻度を高めてカバーしたい今日この頃です。
それはそうと、ブックマーク、評価していただいた方、ありがとうございます!これはやる気が出ますね! 相変わらずスローペースですが、どうぞ!
結局、混んではいたが喫茶店は空いていた。四人掛けの席に座り四人は一息つく。
「へぇ~、お洒落な店じゃん!翠いい店知ってるね~」「ちょっと前に見つけてね、隠れ家的だし落ち着いた雰囲気が好きかなって。」などと女子たちは店について盛り上がっていた。
一方男子は・・・「俺、このオムライス定食にしようかな、大盛りで。」「悠輝、このハンバーグ定食とスタミナチキン定食、どちらが量が多いと思う?」「知らねーよ!!」〔俺も実体があったら肉食いてぇなぁ・・・〕〔ワシは肉より魚の方が好みなんだが・・・〕と食べ物についてで盛り上がっていた。
「本当に奢ってもらっていいの?ただ校舎を案内しただけなのに。」「俺たちにとってはわからないことだらけだからさ。案内してもらってホントに助かったんだよ。だから気にしなくていいさ。」実際悠輝と堅悟二人だけで勝手に回れなどと言われた日にはどうしようか途方に暮れるところだったので、二人は本当に感謝していた。
「でも翠も罪な女だよね~、告白断ったのこれで何人目よ?今回の双川君だっけ?真面目でいい人そうじゃん。」「一年の後半辺りから増えたような気がするよね、双川君には悪いとは思ってるけど・・・」先ほどの手紙の一件についても話が出ていた。紫はただからかいたいだけな気もするが。「それだけ断ってるってことは気になる人でもいるんじゃないの~?」「今はいないわよ、新学期でいきなりは驚いたけどね。」
などと盛り上がりながら食事は進む。
「今日はご馳走様でした!」「いや~デザートまで食べちゃってごめんね~。」女子たちはデザートにケーキも食べていた。男子たちは男子たちで大盛りの定食を思う存分食べ満足していた。「お礼なんだから気にしなくていいさ。」「あぁ、問題ない。いい店だった、また来よう。」悠輝たちは組織から給料も出るため一般の学生に比べれば金に困ってはいない。今回の出費も許容範囲だった、昼食にしては多い気もするが・・。
「あ、じゃあ私こっちだから。また明日ね~」「私もここでかな、明日からよろしくね!」女子二人とはここでお別れのようだ、「「あぁ、また明日。」」と声をかけて別れる。
「普通の学生ってこんな感じなのかな・・・。こういうのもいいな!」「あぁ、こんな日が普通なのだろう。」悠輝も堅悟もあまり普通の学生生活を送っていなかったためしみじみとそう思っていた。
「遅いです。」不機嫌そうに蒼夜が言う。結局初日を終えて憑依者四人で集まったのは夜になってからだった。 初日ということもあり、街の下見などをしていたら時間がかかり行動はバラバラだったため遅くなってしまった。「すまんな、では初日の報告としようか。」といつもの堅悟の声で集会は始まる。
「いたって普通の高校って感じがしたけどなぁ、案内してもらった限りじゃ変なところも見当たらなかったし。」「え、貴方たち二人で回らなかったの?私たちものすごく苦労しながら回ったのだけど!」 「あぁ、女子が案内役を申し出てくれてな。その後昼飯食べてきた。」「だから悠輝と堅悟なかなか帰ってこなかったんですね。」など脱線しつつも報告は続く。
「そういえばアオが一瞬変な感じがしたって言っていましたね。」〔そうそう、ちょうど12時頃だったかな!一瞬だけど嫌~な感じがしたんだよね、多分学園だと思うんだけど。〕アオは四体の霊獣の中で一番気配を察知することに長けている。「12時頃か、今日は始業式だけだからだいたいの生徒は帰っているはずだよな?俺たちは校舎案内とかで残ってたけど。」「教師か部活などで残っていた生徒の可能性が高いか?霊異か妖異かはわからんが警戒はしておくべきか。上にも報告しておこう。」
「初日としてはこんなところか。アオの嫌な気配というのは現時点ではまだわからん。警戒しつつも早く学園に溶け込めるようしていくこと。」「「「了解」」」初日の報告もひとまずこれで終わり。
「早く戻ってお風呂入りましょ、寝不足はお肌に悪いですわ。」〔私も一緒に入りますかね〕など美鶴たちは早くもリラックスモードだ。
「悠輝たちは初日から女子とご飯とか見かけによらずやりますね、まぁ僕にはアオがいるので関係ないですけど。」「案内してもらったお礼だから下心があったわけじゃないからな!まぁ・・・可愛い子だったけど。」〔明日からの学校生活も楽しくなりそうだよな!〕蒼夜やハクは今日のことで盛り上がっている。〔一応任務であるんじゃがのう・・・まぁ四人とも多少浮かれるのはしょうがないか。そこはワシが補えばよいか。〕