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霊獣憑依者の日常生活  作者: リヴェ
2/20

前章:編入前日

もう1つ前章として上げておきます、今回で各霊獣が登場します。恐らく次話から学園編入に入ると思われます それではどうぞ!

 学園編入の前日、悠輝たち4人は組織から手配されたマンションにある蒼夜の部屋に集まっていた。

「何で僕の部屋なんですか?」と蒼夜。「一番片付いていそうなのが蒼夜の部屋だったからなぁ、俺はまだ荷解きが終わってないし」「俺の部屋はほとんど荷物がない。実家も近くにあるからな。」「まぁ!蒼夜は女性の部屋にずけずけと入るおつもりで?」などとほかの三人が好き放題言いながら座布団に腰掛ける。

「では明日からの任務の確認を今一度するとしよう。編入する学園はここから10分ほどのところにある葦原高校。俺たちは高校二年のクラスに編入することになる。2-Aが俺と悠輝、2-Bが蒼夜と美鶴の組み合わせだ。新年度の転校生、という体でねじ込まれているため各自設定は覚えておくようにな。平時は学生と同様に学生生活を送り、仮に緊急時には自分たちの裁量によっての行動が認められている...」などと堅悟が主導しこれからの任務の打ち合わせは続いていく。


 ある程度の時間が経ち大方任務の打ち合わせも終わり4人は一息つく。

「ところで、ここならアオを出してもいいですか?誰もいないですし、最近出せなくて不満が溜まっているでしょうから。」と蒼夜が思い出したように言う。「あぁ、大丈夫だ。顕現させていいと言われている。」「そういえば最近こっちに出してなかったな、じゃあ...」 「「「「顕現」」」」

ボゥという静かな音とともに4人の体から何かが出てきた。

〔寂しかったよー!蒼夜ぁー!!〕声とともに蒼夜に突撃する影が一つ。

〔アオは元気が過ぎる、女性なのだし少しは落ち着きをもってだな...〕とぼやきながら堅悟の頭の上に鎮座する影が一つ。

〔ここは狭いですのね、もっと開放的な所はないのかしら?〕と不満をこぼし美鶴の近くに浮遊する影が一つ。

そして〔まぁまぁ、久しぶりに現世に出てこられたんだ、それくらいはいいじゃねぇの〕と悠輝の肩に乗る影が一つ。

彼らは霊獣。4人と契約したこの世ならざる者であり、4人は常に霊獣と共にあるため霊獣憑依者と呼ばれる。

悠輝には白猫のシロ、堅悟には亀のゲン、蒼夜には小さなドラゴンのアオ、美鶴には真っ赤な鳥のアカネというように一人に一体常に一緒にいる。普段は人目につかないように憑依者の内にいるため表には出せない。たまに出せるときにはこうやって「顕現」させてリラックスさせてやるのだ。出来る限り憑依者の負担にならないように普段より幾分か小さくなってはいるが。組織から手配された部屋であれば自由に顕現させてよいとのことで心なしか霊獣も嬉しそうに見える。

〔じゃあ、これからずっとこっちで蒼夜と一緒にいられるんだよね!〕「今はこの部屋くらいだけど、周りの目は気にしないでいいですからね。僕も一緒で嬉しいです、アオ。」普段は捻くれたような物言いをする蒼夜なのだが、自らの霊獣であるアオにはだだ甘なのである。

そんな心温まるやり取りの中、水を差すようだが「皆開放的になるのもいいが明日から任務開始だ。任務に支障が出ないように今日は早く休むように。」という堅悟の解散の言葉でお開きとなった。

堅悟は地元のため、特例で実家か手配されたマンションか休む場所は自由なようだ。今日は久しぶりに帰ってきた実家で過ごすとのことで早々に帰って行った。


 自室に戻り、明日の編入の支度をしながら悠輝はこれからの事を考えていた。これからの学園生活を送りながらの長期任務を遂行できるのか、幼い頃の友はこちらで元気にしているのだろうか...〔準備の手が止まってるぞ悠輝。お前と俺の感情はお互いに筒抜けなんだからな、あんまり悩むなって。きっと何とかなるさ、俺も憑いてる、堅悟やゲン達もいる。心配するな。〕と顕現していたハクが悠輝の傍まで来て話す。「そうだよな。転校生が辛気臭い顔してたら、クラスの皆も困惑するもんな。それじゃ、明日から気合い入れて頑張りますか!」〔その意気だぜ悠輝。いつも通りのお前じゃないと俺も調子が狂うってもんだ〕


 明日からの新生活に不安と期待を抱えながら憑依者たちの夜は更けていく・・・

如何でしたでしょうか。まだまだ不慣れですがさくさくと書いていければなと思います。

各章の分量、書き方など助言ありましたら是非よろしくお願いします。


次話から学園に編入する事になります。そこで出会う人とは! 早めに更新します!

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