11;霊獣憑依
ぼちぼち投稿することに。毎日投稿してる書き手の人たちは凄いなぁとしみじみ思ったり。
変身バンクとかいいですよね・・・自分では伝えきれないのが悔やまれる!それではどうぞ!
「「応っ!!」」悠輝と堅悟、二人の力強い声とともに二人から白と青色の光が立ち昇る。それと同時に二人の体から霊獣であるハクとゲンが飛び出てきた。
〔こっちは準備万端だぜ、悠輝!いっちょ漢を見せてやろうぜ!〕〔堅悟、ここまでよく耐えた。ヌシの痛み、苦しみはワシが一番よくわかっている!あの若造に共に仕置きしてやろうぞ!〕言うや否や、ハクとゲンの体がみるみる大きくなっていく。普段の力を抑えていた状態から、霊獣本来の状態へ近づいていく。ハクは子猫程度の大きさから、真っ白い毛並みを持ち稲妻が迸る巨大な虎のような姿に、ゲンは小さな亀程度の大きさから見上げるほどの大きさと、巨大な棘が連なる甲羅を持つ怪獣のような姿に変化した。
悠輝と堅悟、二人が改めて呼びかける。
「もう遠慮は無しだ!行くぜ!白虎ッ!!」「もう迷いは消えた、行こう玄武ッ!!」
「「霊獣憑依!!!」」
悠輝と堅悟、二人の声とともに霊獣が二人に突撃し、辺りは眩い光に包まれた。その光が収まったとき、人の身体でありながら霊獣、白虎と玄武とに一体化した二人が立っていた。
悠輝は両腕、両足が白虎であるハクの白い獣の手足になり、爪はより鋭利なものに。口からは鋭い牙が生え、頭には虎耳が後ろには猫科を思わせる尻尾までもが生えていた。
堅悟は足先だけだった具足が体全体を覆うようになり、ただでさえ大きな体を覆うように硬質化した背中には無機質な砲台が付いていた。
「君たち本当に人間?どう見ても人間辞めた見た目してるけど・・・」困惑気味に雄一が尋ねる。
「おう、お前らが散々バケモノ呼ばわりしてくれた姿がこれだ、今更後悔しても遅いからなっ!!」悠輝が雄一に、堅悟が雄二に突貫する。
憑依させた二人の姿を見た翠と花蓮は驚いていた。二人は限定憑依時の悠輝と堅悟を見ていたが、それとは大きく見た目から違っていたからだ。「間島さん、怖いんですか?」と翠がからかうように聞く。「そんなわけないじゃない。そっちこそ震えてない?」「私も彼と同じように、もう覚悟は決めましたから。ただ、心配なのは二人の身体です。ただでさえボロボロだったのに・・・」「それこそ、二人の覚悟を信じなさいよ・・・」大切な人を守る戦いが、もう負けられない戦いが幕を開ける。