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pandemic 2055  作者: 久谷場亭仕舞
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 シオナギ市警察はその晩も退屈…いや平穏だった。シオナギシティの治安維持を一手に引き受けるシオナギ市警察は全職員1500名ほど。事件と言う事件もあまりなく、せいぜいが窃盗か傷害程度だ。絵に描いたような平和な都市であった。


「当直って楽でいいのよね。手当はつくし、朝までこうして待機してりゃいいし。」


警察官詰所でテーブルにだらしなく足を投げ出してくつろいでいるのは、リタ・ナガサワ巡査だ。


「全くだ。家にいてもここにいても変わらねぇ。夜勤はアホな上司とツラ付き合わす必要もねえしな。」


備え付けのソファに寝そべってスマートフォンでネットゲームに興じているのは、ドワイト・カーライル巡査だ。


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