詩
ひとつ進んで上を見る。
虚空。
ひとつ進んで下を見る。
虚無。
ひとつ進んで右を見る。
暗黒。
ひとつ進んで左を見る。
君。
そう、
君がいる。
君がひとつ進むから、
私もひとつ進む。
虚空と、虚無と、暗黒の中で、
見えもせぬ白い光を信じて、
君がひとつ進むから、
私もひとつ進むのだ。
否。
進めるのだ。
私の恋を、愛を、
受け入れてくれた君の、
君だけの言葉で紡がれたあの詩に、
私の、私だけの言葉で紡いだ詩を贈り返そう。
この先も、君の隣で歩もう。
だから君も、私の隣で歩んでほしい。