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運命の人

作者: 慶太

つまらんよ

俺にとって女はただの玩具だ

ある程度可愛がって欲しいものの一つでも買ってやれば

直ぐいい顔する中には頑丈な奴もいるけどそういう奴に限って意外と脆い

ただ優しくして相手の心を満たしてやる『こんな私で・・・』なんてやる前から

テンションの下がる言葉を吐く女には「君でいいんじゃなくて君がいいんだ」なんてセリフで女を喜ばせる。こんな古い言葉で同じこと繰り返してるだけで

恋愛ゴッコは簡単にできる。今までに純粋に恋をしたことなど無い

きっとあの時からそう、17の春、彼女に恋をしなければきっと今より女を見る目が変わっていただろうその女性(ヒト)

保健室の保健婦で俺好みの甘い香水を付けた如何にも女性らしい人だった髪はセミロングで何時も一つ縛りで黒髪と紺のエプロンが似合う華奢な人だった

母親を早くに亡くした俺は多分、何所かで彼女に母親の面影を抱いていたのだろう

生徒には何時でも万弁の笑みで優しく接している時に叱ったりするそんな彼女に俺はただ惹かれていたそんな反面相手にされないことも理解していた。けれど当時そんな俺にはその気持ちを止めることが出来なかった。毎日正門まで来ると保健室の窓を見る

教室から遠回りなのに態々ドアの開いている保健室の前を通る其処に椅子に座って机に新聞等を広げて目をやる彼女の姿。そして、長い休みには他のやつらと同じに保健室へ紛れ込む

勿論授業をサボって彼女の所へ行くこともある

そんな時は下手な芝居でも打ってベットの上で天井とにらめっこ

休み時間になるといい加減にしなさいと言う感じで彼女が現れる

そんな彼女が好きだった・・・。

あの日までは俺は髪結いを彼女の誕生日にプレゼントした

一緒に探させた女友達にはしつこく聞かれても何も答えずに

授業をサボって彼女に告白した

ただ・・・片思いで終わらせたくなかった振られてもいいと思った




つまらんかったろ?

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