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第十一話

「いらっしゃい。」


ブルーテントに来たのはなんとあの有名な外車屋で日本支店の社長だったパウロ。


ルンは水商売で築いた人脈が色々ある。


そして横には外資系で有名なタイヤメーカーの社長マロコ。二人はイタリア出身で仲良く、よくブルーテントに顔を出していた。


『ゼンロク』という車雑誌にも二人は度々出ておりその雑誌をルンはよく読んでいた。


「なんかタメニナル日本語今日は知りたい」



パウロが酔っぱらいながらそう言うと


「ちゃっちい。」とルンは言った。


「チャッチイ?」パウロは繰り返した。


「うーん。ちゃっちいはもろいとか、壊れそうなみたいな。」


「ナルホド。ちゃっちい。」パウロとマロコはチャッチイ、チャッチイ、と繰り返した。


すると店にまたお客さんが来た。


近所の不動産屋の社長だった。


そしてまた次に近所の自転車屋の社長が来た。


「今日は社長ばかり集まる日だねえ」


ルンはみんなに言った。


しかしみんなお互いがどこの社長かなんてことは全く知らない。



そして最後に来たのは近所の電気屋の社長だった。


社長勢揃いの夜。


電気屋の社長が「 こちらの方は?」とイタリア人二人に聞いた。


ルンは持ってたゼンロクを開いて二人が載ってるのを見せた。


電気屋は驚いた。


季節は夏だった為エアコン全開でとうとうブレーカーが落ちた。


パウロとマロコは暗闇のなかこう言った。


「この店チャッチイ。」

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