表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/42

第14話 戦いの後に

なんとか一区切りつきそうです


感想お待ちしています。

今後の展開の参考にさせていただきます


―プルーヴォ王国

「はぁ...


 お主が強いのは本当のようじゃがここまでとはのう」


ため息を吐くと、ナタリアは手元の仰々しい文面の紙に眼を落とす


場所はナタリアの執務室。


あのデンサヂャルデーノ平原の戦いで参加した司令官は皆朝も早くから呼び出され今に至る


早い話が詰問しに呼ばれている。


何故このような事態になったかというと、話は今から半日前にさかのぼる。





鋼兵達が戦から帰ってきたあと、早々に宴が催された。


ここ何年か戦は無かったものの強敵相手に勝利という快挙が瞬く間に国中に広がっていった。


それからあれよあれよと言う間に鋼兵は主賓として王城へ呼ばれ、そのままパーティと相成ったしだいである。


もとより鋼兵は自分の職務を全うしただけなのでさらさら感謝してほしいなどとは思っていない


しかし、いつもはがらんとしたホールは満員の人で埋め尽くされており(鋼兵以外は女性のエルフ)、


宴会というよりも見合いのような空気だった。


もっとも、鋼兵自身位の高い貴族や武士と会席などしたことも無く、初めてが異国の席だったのであまり気にもならなかったが。


そんな中、中世の騎士のような井出達の唯一男性の鋼兵はそれはもうものすごく注目された


腰に刀を差すのは忘れていないので、そのせいかも知れないが


甘い香水のにおいが立ち込める中、一歩一歩と進んでいく間にどんどん物見で人が集まってくる


まず、前へ進めない。次々に入れ替わり立ち代り話をしに来るのできりが無い


他にも剣術の腕により武功を立て、今回の勝利に大きく貢献しているのもあり、正に王子様登場といった具合だ。





会場では鋼兵を除く全ての神官、武官がドレスで固めており、そのどれもがとびきりの美女ばかりだった


「こ、鋼兵さま....」


その席でエレネやミーネが初めて会ったときのような鎧姿ではなく、艶やかなドレスで現れたのは心臓が飛び出るかと思った


カチカチに緊張した状態で現れたのは淡い赤のドレスに身を包んだミーネと、ミーネに負けないぐらい真っ赤なエレネの2人だった


「ど、どうでしょうか?」


恥ずかしがりながらも問いかけるミーネの破壊力に俺は鋼の意思が揺らぎ掛けた


ああ、これこそが理想郷というやつか


恥ずかしがりながらもはにかむミーネに俺の理性が溶解しかける


「......」


が、なんとか踏ん張った


ミーネの周りの温度が一気に下がるのを俺の肌で感じていたからだ


「ああ、似合っている。


 かなりな」


顔が真っ赤になっているのは承知の上だがどうしても恥ずかしくなってしまう。


顔を寄せてくる二人に思わず俺は顔を背けてしまった


そんなこんなで俺が美女二人の対応に困っていると


「私はどうかしら?」


とさっきまでの異様なプレッシャーを放っていたエレネがぴったりと俺に体を寄せてきた


胸元が他の人よりも開いていないが、スレンダーな引き締まったボディには健康的な美しさがある


普段の凛とした空気と今のギャップに思わずたじろぐ


「ああ、エレネもかなり似合っているよ」


「き、緊張なさらないで。


 此度の戦の戦いを詳しく聞かせていただけないかしら?」


ずずずいとよって来るエレネ


真っ赤な顔をして緊張するなという奴があるか


「なんじゃ、ずいぶんとモテモテじゃのう」


傍から見ていたナタリアがいつの間にか近くにまで来ていた


長い金髪を後ろでまとめ、薄い青のドレスに金の扇子、耳には高価そうなイヤリングが輝いていた


―これまた飛び切りの美女だな


「皇女様」


俺達は一歩下がり頭を下げる


「よい、面を上げよ


 今宵は無礼講じゃ。なにより、英雄殿を奪い合うなどとは無粋にも程があろ?


 ならば、ここは間をもってじゃな、わしが」


「「ナタリア様!!」」


声ぴったりにハモった二人はナタリアと鋼兵の間に割ってはいる


しかしいつの間にか腕を組んでいたナタリアの腕力は相当に強く、簡単に取れないレベルである


「かかか、冗談じゃ。


 しかし、独り占めは良くないぞ。英雄殿、こちらの大テーブルに参られよ」


からからと笑うナタリアに終始押されっぱなしだった


「ちょ」


抵抗むなしく俺はずるずると引きずられていった


戦場より恐ろしい怪物は、どうやらパーティの席に居たらしい


しかし、不思議と居心地は悪くなかった。


―これも何かの縁。付き合うなら最後まで付き合ってやるさ


鋼兵は抗うのをやめ、そのバカ騒ぎに混ざっていった


その日、鋼兵がナタリア、エレネ、ミーネの三重攻撃に耐え切りベッドインできた頃にはすでに日が昇っていた


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ