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戦場の中で

古今東西。

どこにでも戦争は存在する。

幾ら忌避しようと、決して無くならない人類の愚劣の象徴。


上から指示する側は良い。自分達は安全圏に居て、ただ正論をかざしていれば

それだけで終わりだ。動く兵士達を駒程度にしか見ていない。


戦争の煽りを喰らうのは、いつだって平民以下である。

だからこそ、叫びたくなる。この糞塗れの地獄に対して。



『チクショウ!クソッタレが!!いい加減にしやがれってんだ!

まだ断崖絶壁から飛び降りる方がマシだ!ファック!!』


先程から断続的に響く、暴力的な銃撃音が、鼓膜を乱暴にノックする。

まるで酒によって暴れまわる暴力亭主の様な音がひたすら耳を虐め抜く。

彼はそれを誤魔化す様に大声で不幸を呪う。


『どいつもこいつも寝転がりやがって。ママの子守唄にしちゃ随分と

クラッカーが聞きすぎてねぇか!?誰の誕生日パーティーだ!クソ!』


手元に有るのは支給されたAK-47……通称カラシニコフと呼ばれる自動小銃だ。

通常であれば強力な武器ともなろうが、相手が数百の銃兵が相手では

こんなものはそこらに転がっている死体以下に成り下がる。


数十人居たかつては同じ飯を食った戦友とも言える連中は既に物言わぬ屍と化し

残っているのは、恐ろしいことに彼一人であった。


しかし、彼が生き残ったのは実力ではなく、唯の偶然に他ならない。

数十人居て、全滅するにしても必ず最後に死ぬやつは居る、と言うだけの話だ。


もはやこれまでかと、自決するか玉砕するかで迷っていると

地獄の一丁目真っ只中の戦場に、場違いの如くと耳障りなカナリヤの如く歌い出すのは

彼の腰元にあった無骨な無線機だ。


その事に若干驚く。

先程までまったく繋がらず、最後の希望に縋る様に、繋がるよう散々苛め倒した結果

結局無意味な置物となった無線機から、通信があったからだ。


しかし、今通信があってももはや意味がない。

今から助けを呼んだ所で遅すぎる。

そんな苛立ちを最後にぶつけるぐらいは良いだろうと、通信機を手に取る。


『はいはい何処のどいつだ!?冷め切ったピザならもう要らないぜ。

宅配が遅すぎて一緒に食う連中が全員眠りこけちまったからな!』


ザザっと、若干の無音の後










『ハァイ、その声はアレクトフかい?元気かい?相棒のドリーは元気?』







一瞬、最後だと言うのにその声の主がわかり冷や汗をかく。

だが、もはや数分の命の彼にはそんな意味も無い事を思い出し、開き直る。


『これはこれはツヴァルハング少佐殿。失礼しやした。この糞溜めへ何の御用ですか?

今立て込んでましてね。どんな用か知りませんがね……クソして寝てな!!』


上官に対する暴言は、下手すれば銃殺刑だが、今現在執行されている刑を言い渡された所で

何の意味も無い。

しかし、そんな言葉に怒るわけでもなく、クスクスと通信機から笑い声が響く。


『いやはや、まぁそうカッカするなよ。禿げるよ?

ん……おやおや?キミしかいないのかい?他の者の声が聞こえないけど』


『ああ、ドリーは女顔だったんでね。敵さんの好みにあったみたいで

節操の無いご自慢のマグナムで全身を犯されて、天国にイっちまっいましたよ。

それ以外?そこらに一山いくらで積まれてますが買っていきますか?』


『それはそれは、残念だ。中々好みだったんだけどね、後その山は後で処分しておくよ。

無論処理費はこっちで持つから君のポケットマネーの心配はしなくて良い』


クックックと笑う。その声に憐憫や同情はまったく含まれていない。

そんな様子に、少し恐怖を覚える。


『……で、少佐。何の様です?』


『ああ、そうだね。ねぇアレクトフ






キミは今、幸運かい?』

まずは読んでいただいてありがとうございます。

何分、まだまだ未熟者ですので数多くツッコミどころがったり

構成が稚拙だったりと不満が出てきてしまうかと思います。


そんな部分を直していきながらも、楽しんで読んでいただけるように

努力、向上していきますので、宜しくお願い致します。

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