64. 物語
これは昔むかしの話。
ある国に聖女の力を持つ美しい姫がいました。しかし、国は貧しく、姫の父親である国王は自分の国の民の為にもっと豊かになりたいと願っていました。
ある時、黒いローブを着た魔法士がやってきて、王に進言しました。
「隣国を乗っ取ればいいのです。そうすれば、領地が広がり、肥沃な土地が手に入ります。私が力を貸しましょう。その代わり、あなたの娘を私に下さい」
王は喜んで聖女である姫を魔法士と結婚させると約束しました。
魔法士は五つの魔法を使い、隣の国を三日で凍らせ、滅ぼしてしまいました。
ところが王はその隣の国も滅ぼすよう、命じました。魔法士はまたその国も四日で滅ぼしました。王はさらに欲を出し、大陸を全部自分のものにしようと思いました。
魔法士はそのためには先に姫をよこせと言い出した。王と魔法士の約束を知らなかった姫はそれを知ると嘆き、城を逃げ出しました。
怒り狂った魔法士は闇の力で魔物を使い、王国を凍らせ、逃げる姫を追いかけました。
姫は自分の力が魔法士に奪われるのを恐れ、崖の上からの身を投げました。
そこに翼の生えた竜に乗った騎士が現れ、姫を救いました。竜騎士は姫と二人で魔法士に立ち向かいました。
魔法士は魔物と奴隷達を使い、竜騎士と戦いました。その戦いは五日間に及び、ついに竜騎士と姫が魔法士を倒しました。
凍った土地は蘇り、姫は騎士と結婚しました。二人は新しく国を作り、幸せに暮らしました。




