6話 暗闇
おはよ教室行くと、まだあいつ一一翡翠優はいなかったが、その代わりに連斗君がいた。
あ、連斗君だ!本読んでる!
連斗君の姿を見た瞬間、さっきのいやな気持ちもどこかに行ってしまった。
「おはよ、連斗君!」
「.....おはよう」
連斗君はこちらを見ずに言った。
.....しょうがないか。今、本読んでるもんね。んふふでも、あいさつできてうれしいなあ。
うれしい気持ちで自分の席に着いた。
が、あいつの姿を見た瞬間うれしい気持ちが10くらい減った。
.....まだ来なくてよかったのに。
私が睨みつけていると、あいつは連斗君に話しかけた。
.....私が睨んでること気づいてないのか?
「おはよう。谷口君」
.....名前で呼ばなかったことだけは、評価してやろう。
だが、その評価は次の瞬間砕け散った。
「おはよう。翡翠」
なんと、連斗君があいつを見て苗字を呼びしかも一一笑顔を、向けたのだ。
「え.....」
一瞬で目の前が、真っ暗になった。
なんであいつには.....いやいやただ本がひと段落しただけでしょ。そうだよ。だから機嫌がいいんだ。たまたま私の時には、中途半端なところだったから、その時に声をかけられたから機嫌が悪かったんだ。
プラスのことを考えて、何とか目の前にある暗闇を取り除いていく。
だが、無駄だった。
なんであいつが向けられるの?私は蓮人君の笑顔、向けられたことも、ましてや見たこともなかったのに。なんであいつが呼ばれるの?私はまだ、一度も名前を呼ばれたことはないのに。私はこんなに頑張ってるのに、なんであいつが…。
どんなに取り除こうとしても、次々に暗闇がやってくる。
今すぐに割り込みたい。今すぐに連斗君に近づくなって言いたい。今すぐにあいつを殴りたい。今すぐに消えろって言いたい。
心が暗闇に覆われていく。
今すぐあいつにしたいことはたくさんある。だけどそんなことをしたら絶対、連斗君に嫌われてしまう。
連斗君の前で醜い私をさらすわけにはいかない。さらしたく、ない。
.....ああそうだ。こんな気持ちになっているのも、全部、あいつのせいだ。
6話書けました!愛ちゃんが言うあいつは、ほぼほぼ優ちゃんのことです!
文章ヤバ。