2話 大好きな彼
あ、"彼„だ!
廊下にいるとちょうど、彼一谷口連斗が歩いてきた。
あー、今日もかっこいい!ほんっと最高!
私は蓮斗君が好きだ。なぜかって?それは、顔がいいから!
精悍な顔立ちに、サラサラの黒髪。すっと形が整った眉に、切れ長の瞳!ほんと私のタイプで、初めて見たときに一目ぼれしちゃったの!
「連斗君!」
「.....なに?」
私が声をかけると、連斗君は面倒くさそうに振り返った。
「おはよ!」
「.....おはよう。」
挨拶をすると、連斗君はすぐ教室に向かっていった。
うう…。一緒に教室に行きたかったのに…。
ほかの男だったらすぐに顔を赤くするんだけど、連斗君はぜーんぜん反応してくれないの!私が何を言っても顔色一つ変えない。ま、そんなところもかっこいいけどね!
「空虚さん!」
いっしょに行けなかったことに落ち込んでいると、違う男が話しかけてきた。
一瞬むっとなったけど、すぐ笑顔を作る。
「なあに?」
「あの、これ落としたよ」
そういって男は私にハンカチを渡してきた。
あ、落としてたんだ。
「ありがとう!…あと私のことは愛って呼んでね」
「う、うん。愛さん」
私が笑顔を向けると男は赤くなった。
私は自分の名字が嫌いだ。空虚だなんて、意味は中身が何もないことだよ!だから、みんなには愛って呼んでって言っている。
あ、蓮斗君、もうついてたんだ。
教室に行くと、なんだかざわついていた。
.....なんだろう?
「おはよう。なんかざわついてるけど、どうしたの?」
私は近くにいた女子に話しかけた。
「あ、愛ちゃん!それがね!転校生が来るみたいなの!」
「へえ。女の子?」
「そうみたいだよ」
転校生について会話をしていると担任の先生が入ってきた。
「みんな席についてー。今日は転校生を紹介します。」
…女子だったらどうでもいいかな。
「入ってきて」
先生が転校生に向かって呼びかけ、転校生が入ってくる。
2話書きました!
男の子はたにぐちれんとと言います!
ああ…学校めんどい.....。