9話 昔の私2
それから私はたくさん努力した。
朝は毎日走った。家に帰ったら上体起こしや腕立て伏せをする。そうすると、自然とスタイルがよくなっていった。ぼさぼさの髪の毛は美容室で整えてもらった。顔の元がいいから、そうするだけで美人に見えた。
本をたくさん読んで、万人受けの性格を作った。たくさん勉強して、成績を上げた。瘦せた後も走り、運動を得意にした。
こうした、たくさんの努力を重ね、私は誰もが憧れるような完璧な人間になった。
学校では、バカにしてた奴らも媚を売り、いじめてた奴らも近づかなくなった。
そこで私は今のような生活を過ごしていた。男をたぶらかして、女共を従えるような生活を。
.....私のこといじめた奴ら、何もしてこないと安心てるだろうな…。
何もしないと思うなよ?始まるのは、これからだ。
今までずっとつらかったんだ。痛かったし、苦しかった。今までは何もできないかったが、今じゃ私の言葉のほうが信じてもらえる。
楽しみだなあ。あいつらの苦しむ顔を見るの。
「あれ?私の筆箱、無くなってる.....。」
私は教室でわざと、みんなに聞こえるように言った。
「え、大丈夫?」
「なくしちゃったの?」
予想通り、次々と男が話しかけてくる。
「おかしいなあ。さっきはあったのに.....」
私が落ち込むそぶりを見せると、男たちは次々と話しかけてくる。
「探してあげるよ」
「どこか、心当たりはない?」
「うーん。とりあえず教室を探してみよう?」
私の言葉で、みんなが次々と教室の中を探していく。
.....そろそろかな。
「一一おい!あったぞ!」
男が、私の筆箱を見つけた。そして、それがあったのは、
私をいじめた、リーダ格の奴の机だ。
「○○ちゃんがやったの....?」
そいつは自分がやったと思われていることに気づき、震えだした。
「あ、あたしはそんなの、し、知らない」
「でも○○ちゃんの机から出てきたよ…?」
「あ、あたし、そんなの知らない....」
みるみるそいつが疑われていく。
でも、そいつはやっていない。
これは私の、自作自演だ。
こっそりあいつの机に隠しておいたのだ。
....あいつは苦しむだろうなあ。みんなからの信用がなくなって、犯人扱いされて…。
「○○ちゃん、最近遊んであげなかったからって....ひどいよ.....」
そう言いながら、私は目を潤ませる。
「そうだぞ!なんてひどいことをするんだ!」
「ものを盗るだなんて、最低だよ!」
次々と、馬頭の言葉が浴びせられていく。
「あたしはやってないよ!.....あいつが仕組んだんだよ!」
そう言って私こととを指さした。が、
「愛ちゃんがそんなことするわけないじゃん!」
「罪をなすり付けるだなんて、最低!」
そう言われると、ますますそいつは顔色が悪くなった。
「謝りなよ!」
「そうだそうだ!」
次第にそんな声が上がってくる。
.....ふふ、ざまあみろw。
私はみんなから見えないように、そいつににやりと笑みを送ってやった。
そうすると、そいつは怒った顔をしたが、今は何を言っても無駄だということを悟り、悔しそうに言った。
「ごめん.....なさい」
.....いい気味ねw。
これが昔の私のこと。
あいつはその後完全に孤立したらしい。まあ人の筆箱盗んだってことになってるもんね。
.....私はあの時は可愛くなってやるって必死だった。そのためなら何でもするって、頑張ってたなあ。
今も、頑張ってるんだ。だから、ちょっとくらい悪いことしたっていいよね。
9話書けました!
長くなりましたね。
最後の愛ちゃん、何するつもりなんでしょう.....?




