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きっと僕は堕ちていく  作者: 颯優夜
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序章

 その日私は亡くなった祖父母の家に両親と来ていた。

父の転勤と祖父母の死をきっかけにこの家を売り払うことになった。

大好きな祖父母の過ごしていたこの家を。


 その日は日もよく出ていて空がとても綺麗な日だった。

両親とこの家の荷物を整理するために私はここにいた。

家の風景や家具、衣服など見るたびに大好きな祖父母との思い出が蘇り私は涙が溢れそうになった。


 頼まれた所の荷物を粗方整理し終えた頃、そろそろ夕飯にするからと母に頼まれ父を呼びに行った。


「お父さん、夕飯にするってお母さんが…」

「お父さん、何してるの?」

「ああ、ごめんね。写真を見ていたんだ。」


そういう父の手には一枚の写真が握られていた。


「その写真って?」

「これはお爺ちゃんとお婆ちゃんの若い頃の写真だよ。」

「そうなんだ。」


写真の中で綺麗な着物を着たお婆ちゃんとお爺ちゃんが仲良さそうに笑い合っている。


「優香はお婆ちゃんの若い頃によく似てるね。」

「そうなの?…そっか、嬉しい…」

「ご飯だっけ、食べに行こっか。」

「うん。ねえ、お父さん…」

「なんだい?」

「ご飯食べたら、お爺ちゃんとお婆ちゃんの部屋行ってもいい?」

「ああ、もちろんだよ。」


―――――――

 ご飯を食べ終わって私は祖父母の部屋に居た。部屋には二人の写真やお父さんの小さい頃、私が小さい頃の写真などが飾られており、棚には何冊ものアルバムや日記があった。


 私はアルバムに手をかけ取り出そうとした。その時足元に一枚の写真が落ちてきた。その写真には若い頃の祖母が写っていた。


「お爺ちゃんが昔撮ったのかな?…あれ?後ろに何か書いてある。」


 私はその文を読んだ後、すぐに部屋にある日記を読んだ。それはとても沢山あったけど読まなきゃいけないと思ったから。だってこれは大好きな祖父と祖母の愛の話だから。


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