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地球ダンジョン記  作者: 太郎
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第一話 最強のシーカー

Road To Seaker とは、各国に一つずつしかない国立のシーカー養成中高一貫校のことである。受験倍率は平均五十倍。


Road To Seaker 小学校とは、ジョブを貰い受ける前にすでに素質のある者を選抜して、アーノルドや王 星羅のような飛び抜けた象徴的シーカーを作り出そうという目論見で作られた。受験倍率は驚異の八十倍。

 「うわぁーー!!やっぱりかっけぇなー!!

【最強のシーカー】アーノルドは!」


  2105年、10歳の俺、こと四葉 太郎は 

国立シーカー養成学校選抜少年組に在籍する

幼馴染2人と共に熱狂していた。

  

  「あぁ、アーノルドはもちろんカッケェ!

   だがな、太郎。俺の推しである日本最強【強さの象徴】

   王 星羅さんが世界のアーノルドと肩を並べているのが

   すげぇ嬉しいのよ!」


  俺の幼馴染であるクール系イケメン《龍宮寺聖弥》も、

  憧れのシーカー王 星羅を目の前にして興奮を

  隠しきれないようだ。

 

  「あんたたちは単純すぎるのよ!センスが足りないわ!

   私のプリンセス【氷妃】エマ の方が美しいん

   だから!」


  俺のもう一人の幼馴染、ツッコミ系美少女《轟 燈》

  も普段に増して興奮しているようで、自分の推している

  シーカーの方が美しいとかいう訳のわからないツッコミを

  してきている。



  


  


  地上に突如として大量にモンスターが発生する現象

《スタンビート》が発生し、Sランクモンスター

【豚王】を筆頭とするモンスターたちが東京駅ダンジョンから出現した。

 通常、スタンビートは定期的にダンジョン内のモンスターをシーカーが討伐していれば、発生することのない異常事態である。

 

 しかし時折、予兆なくスタンビートが起こることも

あり、その頻度はここ十数年で、段々増えてきていた。

今回のスタンビートは歴史上2番目に規模の大きいものであり、大きな被害は避けられないと見られていた。

 

 そう。この男が来るまでは。


 「アーノルドだ!アーノルドが来たぞ!

すげえ!見たか聖弥!今の技。誰もなす術がなかった

【豚王】を遠くまで吹っ飛ばしたぞ!」



 「あんなの見逃すわけないやん太郎。

やっぱり日本最強シーカー【強さの象徴】王 星羅もすげぇけど、アーノルドは規格外やな!」


 「アーノルドなんて強すぎてつまらないじゃーん。

私のプリンセス【氷妃】エマ の方が美しいんだから!」


 「分かってるよ燈! 確かにエマもすごいよな。

あー。俺もこの人たちみたいになりてえ!」


  

 誰も敵わなかった【豚王】の攻撃を華麗にかわし、一方的に攻撃して蹂躙していく様は正しく正義の象徴そのものだった。


 この中継を見て、来週に迫る2095年に生まれた世代一人一人にジョブが与えられる【天啓の儀】への期待をさらに膨らませる幼馴染3人組であった。


 「俺はやっぱり【魔法使い】系統のジョブが欲しい!」


 「太郎な魔力容量は類を見ないレベルらしいもんな!

 Road To Seaker 小学校の歴史上でもトップな魔力容量らしいし、楽しみやで。俺は王 星羅みたいな【剣士】になりてぇ。昔から憧れてたんや。」


 「私はエマ様みたいなプリンセスになりたいわ!」


 「「プリンセスってジョブじゃないやん。」」


 「う、うるさーーーーい!!!」


家中に響き渡る笑い声、彼らにはどんなジョブが待っているのだろうか。

 

 


 

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