95.待ち時間
アマダスと会ってからこれまでを所々誤魔化しながらソフィアさんに話し、ソフィアさんは家族の事と友達の事を教えてくれた。
両親が魔法使いでよく家を空ける事。そんな両親が好きじゃないから、冒険者になった事。
「私の親友の名前は、リリーって言うの」
親友の名前。そして、ニ年ほど前のある日を境に突然いなくなった事。
そんな色々な話を夜遅くまでしたから、私が目を覚ましたのは昼。
いつもの様にアマダスに抱きつかれて、ソフィアさんと三人で寝ているのに余裕があるベットの上で目を覚ました。
「アマダス」
「……うぅん」
相変わらず体を揺さぶっても起きないアマダスに、私はため息を一つ吐いて引き剥がそうと格闘していると、
「んっ……」
何故かソフィアさんまで私とアマダスに抱きついてきて、
「嘘でしょ……アマダス、ソフィア。起きてよ。起きててっば」
何度も声をかけるけど起きてはくれず、私はどちらかが起きるまで諦めてアマダスとソフィアさんの腕の重さを感じながらぼーっとする。
「パラン……」
やがて数分経ってアマダスが私の名前を嬉しそうに呼んだ後、薄っすらと目を開けて起きたので、
「アマダス、退いてくれる?」
「……分かったぞ」
アマダスに優しく言葉をかけて頭を撫でると嬉しそうにしながら離れてくれ、私はやっと起き上がる。
「ソフィアはまだ寝ておるのか?」
「そうみたい」
「起こした方が良いかの?」
「起きるまで待ってあげようよ」
「そうするか。パラン、上に座っても良いか?」
「良いよ。おいで」
ソフィアさんを眺めた後、私の膝の上に座って楽しそうに体重をかけてくるアマダスとのんびり昼ご飯の話をしていると、
「……おはよ。アマダス、パラン」
ソフィアさんが起きて、今度は軽くどうするかを話し合い、
「昼ご飯、私が作るから待ってて」
ソフィアさんが取り敢えず私達にご飯を作ると言って、今度は一階でのんびりする。
「一人の時も、アマダスと二人の時もこうやって何かを待つって時間があんまりなかったから、何して良いか分からないな」
「確かにそうじゃな。じゃが、パランが静かでも我は隣におれるだけで嬉しいぞ!あんまり深く考えんでも良いんじゃないか?」
私のふとした悩みにアマダスは笑って答え、お腹にぎゅっと顔を埋めてくる。
その頭を私は撫でて、
「ありがとう、アマダス」
心が軽くなったというか気にする必要がないと分かり、良い匂いが漂う静かな時間が訪れ、
「出来たよ。食べよ」
意外にも早く料理が出来たみたいで、テーブルへ。
「肉料理ばっかじゃな!凄いぞ!」
「アマダスもやっぱり肉好きなんだ。パランは平気?」
「うん、全然平気だよ」
「なら良かった」
「パラン、ソフィア。早く食べたいぞ!」
ソフィアさんが安心すると同時にアマダスが今にも食い付き出しそうになったので、手を合わせて、沢山の肉料理を食べて行く。
「アマダス、あーん」
「おっ、くれるのか?……美味いぞ!」
「口にあって良かった」
いきなりアマダスにあーんをした後、優しく笑うソフィアさんに私は正直ちょっと嫉妬し、
「アマダス、あーん」
「……これも美味いぞ!」
「ほら、もっと食べて」
柄にもなく、人の目を気にせずにアマダスに沢山あーんをしてあげた。
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