93.お風呂
アマダスと一緒にお風呂に入るだけで、別に恥ずかしい事なんてないと自分に言い聞かせながら私は気が付けばお風呂場へ。
「まずはお湯を張らないとね」
着いてすぐ、浴槽に手を入れたソフィアさんが慣れたように少しずつ魔法を使ってお湯を貯め始め、それを少しの間興味深そうにアマダスは眺めた後、
「我もやりたいぞ!」
「良いよ」
ソフィアさんに変わってやりたいと言い出し、大きな水の玉を作ったかと思えば浴槽へと落として一瞬で浴槽をお湯で一杯にした。
「どうじゃ?これで良いか?」
「凄いね、アマダスは。うん、丁度良い湯加減、完璧だよ」
アマダスの魔法にソフィアさんは感心しながらお湯を確認して笑うと、アマダスも自慢げな笑みを浮べて、
「やったぞ!パラン、入るぞ!」
私の手を引っ張ってねだってくる。それに思わずどうしたものかとチラッとソフィアさんを見ると、
「二人でゆっくり浸かってね」
何か勘違いされてそうな笑みで手を振られ、ささっとお風呂場から出て行ってしまい私は一度深呼吸をした後、返事をする。
「分かった。一緒に入ろっか、アマダス」
「おう!『変更』」
私が頷いてたのを見た瞬間、アマダスは自分と私に同時に魔法を使い一瞬で裸にしてきて私は驚きながらも、
「パラン、早く早く!」
裸ではしゃぐアマダスの言葉に従い恥ずかしくて顔を赤くしながらも、二人でお風呂に入る。
「温かいな、パラン!」
「う、うん。凄く丁度良いね」
「じゃろ?」
アマダスがあまり視界に入らないよう視線を動かしながら、ぎこちなく少しの間会話をしていると、
「パラン、なんでこっちを向いてくれんのんじゃ?」
両頬をアマダスが優しく両手で掴んで私の顔を動かし、悲しそうに私の顔を覗き込みながら聞いてくる。
それに私は恥ずかしくってなんて返そうか迷っていると、
「パラン。何か我、嫌な事したか?それとも、お腹が痛い事を気が付けれんかった我の事……嫌いになったのか?」
アマダスが視線を下に落としながら今にも泣きそうな顔で言葉をかけてきて、思わず大きな声でアマダスを見ない理由を答える。
「ち、違うよ!ただ、その、恥ずかしいだけで……」
「本当か?我の事、好きなままか?」
私の言葉にアマダスは顔を近付けて確認するように首を傾げてきて、
「う、うん。好きだよ。ずっと好きだよアマダス」
しっかり好きだと答えると、アマダスは良かったとばかりに笑みを浮べて、
「我も大好きじゃぞ、パラン……」
まるでキスをするように唇を近付けてきて目を瞑ると同時に、
「アマダス、パラン、タオルいる?」
お風呂の外からソフィアさんの声が聞こえて、はっとして目を開けるとアマダスは離れていく。
「アマダスが魔法で綺麗にしてくれるから、大丈夫」
私はそんなアマダスに残念だなと、キスしたかったなと思いながらソフィアさんに返事をし、分かったと一言声が響いた後、ソフィアさんの気配が消える。
それに私はもう大丈夫だと思いチラッとアマダスを見てみると、
「パラン……」
再び私の頬を両手で挟んで私に顔を近付けてくれて、私もつい我慢が出来なくなって、
「アマダス……んっ♡」
私からアマダスにキスをした。
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