表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/101

52.五月雨

 

「濡れずにって、どうするんじゃ?」


「簡単だよ。頭の上で、これぐらいの風魔法を使うんだ」


「なるほどな……こうか?」


「そうそう」


 アマダスと私は、頭の上で軽く風魔法を使って歩き出す。運が悪いと雨粒が通り抜けて、頭に当たる。そうなれば負け。このゲームは師匠が教えてくれたもので、結構運が絡むから面白い。


 ダンジョンから王都まで残り半分ぐらいの時に、ゴロゴロと雷が鳴って雨が降り始める。なので、私はアマダスを見て言う。


「じゃ、始め。ちゃん当たったら言ってよ」


「もちろんじゃ」


 それからお互いに濡れる事はなく、取り敢えず引き分けで王都ロエールに着いた。


「ここが、王都か。凄いな、人が沢山おって、建物もなんか凄いぞ!」


「そうだね。でも雨が降ってるから、今日は少し人が少ないね。晴れてる日はもっといるよ」


「そ、そうなのか……」


「はぐれないように、手は離しちゃだめだよ」


「おう!絶対に離さんぞ」


「それで、最初はどうする。ご飯を食べる?それともてきとうに歩いてみる?」


「ご飯、ご飯がいいぞ!」


「分かった。じゃ、お店を探そっか」


「やったぞ!」


 キョロキョロと辺りを興味深そうに見るアマダスと一緒に、どこかご飯が食べれるお店を探す。


 王都は私達がいつもいる場所よりも、断然お店が多くて多種多様なので、結構すぐお店は見つけれる。


 けれど、ちょっと雰囲気が好きじゃなかったり、人が多かったりと、中々いい感じのお店は見つからない。


「中々ないの」


「しょうがないよ。王都は貴族が多いから、貴族向きの変なお店が多いんだ」


「……あっ、パラン。あそこはどうじゃ?」


 アマダスがぱっと見つけて指を指したお店は、人が少なめの、看板に『肉』と書かれたお店だった。


「……うん、行ってみよ」


「どんな店なんじゃろうな」


「まあ、入ってからのお楽しみじゃない?」


 私はそう言ってお店に向かい、扉を開ける。リンリンと鈴がなって、中に入ると、お客さんがちらほら。私達は空いている二人席に座って、メニューを見てみる。


「肉ばっかり……」


「本当か?楽しみじゃな」


 メニューには、びっしりと色々な魔物肉の名前が書かれていて、肉料理以外はない。まあでも、値段は安め。


「アマダス、好きな物頼んでいいよ」


「やったぞ。そうじゃな……」


 取り敢えずアマダスに全部任せて、料理が決めるまでの間アマダスを見ていると、読めない字を指さしながら聞いてくる


「パラン、これはなんと読むんじゃ?」


「シルバーバードの唐揚げ」


「これは?」


「猫耳ネズミの丸焼き……タレと塩どっちか選べるらしい」


 アマダスに聞かれたところを読んでみて、我ながらおかしいとは思う。食べたことなんてないし、聞いたこともない。けれどそれからしばらく、アマダスに聞かれた事を答えて……


「決めぞ、それでどうするんじゃ?」


 アマダスが頼むものを決めたらしいので、店員さんを呼んで注文する。


「特製ハンバーグと、シルバーバードの唐揚げと、小角(こつの)シシの煮込みと、猫耳ネズミの丸焼きはタレじゃ」


「かしこまりました」


 店員さんが注文した品を紙に書いて、奥へと消えていく。私はちょっとだけ不安になりながらも、料理が来るまでの間、アマダスとのんびり雑談をした。

面白い、続きが読みたい、そう思った方はぜひブックマーク!それと、

☆☆☆☆☆

↓↓↓

★★★★★

広告下の星を押してポイントを!ついでに、いいね!と思ったらいいね!ボタンもポチッと!

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] こいつらさりげなく手つないでる てぇてぇ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ