101.大親友
『幸福の花畑』からアトヤ王国へ戻った頃には、すでに太陽が少しオレンジ色へと変わり、夕方になり始めていた。
「パラン、ソフィア。次はあれが良いぞ!」
そんな中、私達は屋台が沢山ある道を歩き、アマダスとソフィアさんの欲のまま進んで行く。
「どう、アマダス?美味しい?」
「おう!すっごく美味しいぞ!パラン、あーんじゃ!」
「なら、これも一口だけ……うん、すっごく美味しいね、アマダス」
「じゃろじゃろ!」
私はしっかりと昨日で学び、最初から一つの料理やお菓子につき一口だけもらい、自分から何か買うこともなく、出来るだけお腹いっぱいにならないように気を付け、屋台を回って行く。
「ソフィア、あれは何じゃ?」
「あれはエクレアだよ」
「美味しそうじゃ!食べたいぞ!」
「もちろん良いよ。パランも食べる?」
「私はまたアマダスから貰うよ」
「ふふっ、徹底してるね。それでも、気持ち悪くなったら言ってね。また魔法かけてあげるから」
「うん。ありがとう、ソフィア」
そうして、ソフィアと過ごす時間はゆっくりと、でも確実に流れていった。
◆
「ふぅー、お腹いっぱい」
「我もじゃ!」
「私も今日は丁度良くお腹いっぱいだよ」
賑やかに人々が行き交うアトヤ王国の街中、噴水の近くにある石で出来たベンチに腰を下ろして、アマダスを真ん中に星空の下三人で寄り添い合う。
「ねぇ、アマダス、パラン。ありがとう」
「おう!気にするな!」
少し寂しそうなお礼にアマダスが笑って返事をすると、優しい笑みを浮かべた後、
「二人は私の大親友だよ。またどこかで会ったら声かけてね」
私達二人を同時にぎゅっと抱きしめて、顔を擦り付けてくる。
そんなソフィアさんを私達も抱きしめ返して、しばらくの間三人で仲良くくっ付く。
明日、魔法局に行ってぬいぐるみの持ち主を探したら、私達はリーン王国に帰る。
だからアマダスもソフィアさんも私も、最後の最後までお互いを抱きしめ、
「帰ろっか」
「そうじゃな」
「うん」
私達は離れて寂しさを心の中に仕舞い、
「ばいばい」
「ばいばいじゃ!」
「またね、ソフィア!」
「うん!」
アマダスと私はソフィアさんと分かれて、宿屋へと二人で歩き始めた。
◆
「こっちじゃな」
道を覚えるのが凄く得意なアマダスに手を引かれて、あっという間に宿屋へと着く。そうして中へと入り、部屋の扉を開け、
「アマダス、明日は魔法局に行くから。寝よ」
やる事なんてないので言葉をかけると、少しだけ元気がない返事が返ってくる。
「そうじゃな」
そんなアマダスに私は頭を撫でてあげ、
「また、ソフィアとは会えるよ。きっとどこかで」
慰めてあげると、アマダスにぎゅっと抱きつかれてベットに押し倒され、
「そうじゃと、良いな……なぁ、パラン。キスしても良いか?」
いつもはあまり感じない、小さな少女の様に寂しそうでか弱い揺れる瞳でそんな事を言ってきて、私はちょっと恥ずかしがりながらも頷くと、アマダスは躊躇う事なく私にキスをしてくる。
「「んっ♡……んっ♡……ぷはぁ♡♡」」
そうして、どちらからともなく離れた後、
「パラン、大好きじゃ……やってくれんか?」
私はアマダスに求められて、たくし上げたアマダスの黒いワンピースから見える可愛い白い下着に手を伸ばした。
これは清楚です。これ以上の描写を書くと清楚ではないと、そう思っておりますので、続きは想像にお任せします。
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