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100.高い高い

 リーン王国の外へ一時間とかからず出て、人の家がなくなり森の中へと入る。


 そしてしばらく歩くと、


「ここだよ。確か、『幸福の花畑』って名前だったと思う」


 森を抜け色とりどりの花が咲き誇った、甘い花の香りがする場所へと辿り着いた。


「生まれて始めて花畑を見たけど、凄い綺麗」


「本当じゃな!それに良い匂いもするぞ!」


「ふふっ。二人共、気に入ってくれて良かった。花畑の中、歩いてみよ」


「おう!」


 はしゃぐアマダスと感動する私に安心したように笑ったソフィアさんは、アマダスの手を引いて花畑の中を通る道を歩き始め、私もアマダスに手を引かれて歩き始める。


「凄いな、パラン!リーン王国にはないんじゃろうか?」


「ないと思うよ。花畑の噂も存在も、リーン王国じゃ聞いたこともないからね」


「そうなのか。残念じゃな」


 私の言葉にアマダスはがっかりしたように少し視線を落とすけど、きっと花畑なんてそうそうないと思う。


 大体は森か草原で、そもそも花って存在自体少ないし。


「アマダス、そんな顔しないで。きっと探せばここ以外にもあるよ」


「そうじゃな、ソフィア」


 ソフィアさんのとりなす様な言葉にアマダスは顔を上げていつもの顔に戻り、私もそれに安心して笑う。


 そしてしばらくの間、仲良く会話をしながら歩き続けると、花畑の中で孤独に立つ大きな木の下へと着いた。


「高いな、この木。今まで見た木の中で一番大きいぞ!」


「うん、私もこんな大きな木初めて見た」


「ねぇ、この木の上、登れるかな?」


 大きな木を見上げているとふとソフィアさんがそんな事を言ってきて、それにアマダスは楽しそうに笑って、


「やってみるぞ!」


 私達に風魔法を使い、全員が上へ上へと飛び上がって行く。


「凄いね、アマダス」


「うひゃ、アマダス」


 ソフィアさんは楽しそうに笑っているけど、私はちょっと怖くて変な声を出しながらアマダスの手を更にぎゅっと握ると、優しく握り返してくれ、


「もうちょっとじゃ、パラン」


 安心する様な声で私に言葉をかけてくれ、花畑が一面ぐるっと見渡せる太い枝に着地する。


「大丈夫か、パラン?」


「う、うん。大丈夫だよ」


「それにしてもすっごく高いね」


「本当じゃな!風が気持ち良いぞ!」


 平然としているアマダスとソフィアさんに、私は試しにアマダスの手を思いっ切り握って下を見てみるけど、びっくりするぐらいに高くって、ゾワッとして遠くを見る。


「パラン、綺麗じゃな!」


「そ、そうだね。アマダス、もうちょっとくっ付いても良い?」


「もちろん良いぞ!」


 アマダスにぴったりとくっ付くと、嬉しそうな顔で笑い、甘えるように私に顔をすりすりしてくる。


 それに私は嬉しいやら怖いやら、色々な感情を感じていると、


「アマダス、パラン。ここでやり過ぎは、だめだよ?」


 ソフィアさんがニヤニヤしながら注意をしてきて、


「う、うん」


「もちろんじゃ!」


 私達は頷き、少しの間静かな時間が流れる。


 それから、アマダスが満足したように私から離れると、


「この後さ、おやつ食べに行こ」


「おう!それは良いな!」


 ここでおやつの話が始まり、私もアマダスのおかげで恐怖がなくなったので、


「パンケーキは、前食べたよね」


 ある程度は平然としながら、私も会話に混ざった。

百話です。まずは、サボりにサボって全然投稿出来ていない事、本当にごめんなさい。


それとこの作品、エッチを書く事はありませんので期待している方、重ねて本当に申し訳ありません。


いい加減エロくないのを書かないとと思ってまして、今まで書いてきた百合、全部エッチなやつですから。


だから、この作品だけは清楚に書きたいんです!どうかお許し下さい。


面白い、続きが読みたい、そう思った方はぜひブックマーク!それと、

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よろしくお願いします。

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