81 私が悲しむことなんてしないよねぇ?
ルイ「…っ〜〜!!いいですかっ!!今日は!もう!絶対!外には出しませんからね!!」
メア「そんなああ〜〜ひどいよルイ……」
ルイ「そんな顔しても無駄ですからっ!!その椅子から一歩でも降りてみなさい。」
メア「降りたら………どうなるの?」
ルイ「魔王様をきちんと教育できなかった罪を償うため、自害します。」
メア「ぬぁっ…!?ななな何を言ってるのだルイ冗談でもそのようなことは……」
ルイ「嫌だったら仕事してください。」
メア「はひっ……」
ルシア「もはや恐喝ね。」
ルイ「最終手段と言ってください。」
ルシア「でもまっ、魔王にはこれが一番効くでしょ。」
メア「うぅ〜〜……でもルイが死んだら私が悲しむからそんな事しないでしょっ…?」
そう、上目遣いで訴えてくる。
ネタか本気かはわからないが、どうやら魔王は自分を悲しませるようなことをするやつはここにはいないと言いたいらしい。
ルイ「…………殴りたい。」
メア「なっ、なんで!?」
ルシア「こればっかりはルイに同感だわ。」
(ま、あんたの場合は抱きしめたいの間違いでしょうけど。)
と、口元が緩みそうになるのを必死に堪えルシアは心の中で付け加える。
彼女から見ても、今の魔王の行動は可愛すぎたようだった。
そして、彼女たちは肝心なことを忘れてしまった。




