60 いつも一緒に遊んでくれた
ユマ「魔王様ぁー!!魔王様、助けてくださいっ!」
メア「ユマぁー?どったの?」
ユマ「どったの?じゃありませんよ魔王様っ!朝からルイ様の機嫌がめちゃくちゃ悪くてみんな怯えてます、一体、何があったんですか?」
メア「いやぁ…はは。ちょっと怒らせちゃって。」
てへっ、とかわいく笑う魔王にユマは涙を浮かべて訴える。
ユマ「どうしたらあのルイ様をあそこまで怒らせられるんですかっ!!」
メア「だめだねールイは。短期はお肌の大敵なのにねー?」
ユマ「そんなの聞いたことありませんよ……」
メア「もうっ!そーゆーことにしとくの!とにかく、ルイが来る前に逃げるぞぉぉ!!」
ユマ「ぉ、俺もですか!?えぇ!?」
メア「道連れじゃぁぁい!!」
ユマ「そんなぁぁぁ…」
メア「ユマぁ、『悪魔vs天使』やろうっ!!」
ユマ「なんですか?それは。ゲームですか?」
メア「うんっ!兄上がこの前送ってくれたんだけどなっ、なんでも人間の間で流行ってるゲームらしくて。人間は『オセロ』って呼ぶそうなんだけど、黒と白どちらか多い方の勝ちってゲームだから『悪魔vs天使』。」
私が名付けた!とふふんと胸をはる魔王様はとても誇らしげだ。
メア「なるほど、面白そうですね…でも遊んでていいんですか?またルイ様に叱られますよ?」
メア「もうっ!なんでユマはいっつもルイの味方なの?ルイの部下でもその前に私の配下でしょー!!」
ユマ「いえ別に魔王様の敵というわけでは…」
メア「だったら!ルイに見つかる前に私と遊んで。」
ユマ「結局今日も逃げてるんじゃないですか…」
メア「見つかった時は道連れよ。」
ユマ「嫌ですからね!?俺もう嫌ですからね!?!?」




