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【書き直し】魔王メアの統べるところには。  作者: 紫暮りら
ユマエル編
59/136

59 ツギハギの彼ら

ルシア「まーおぅー、助けに来たよォッ!!」


黒い翼を自在に操り、毛先だけが不自然に黒い髪をなびかせた悪魔がひとり。


少し黒く濁った白い炎を操り天使の群れを焼く。


「なっ、あの炎は…まさかっ、」


「ル、ルシエル様…!?」


「なにを、ルシエル様は悪魔に堕ちたはずではっ……」


「でもあれは…」


「色は少し違うけれど…熾天使イアエル様と同じお力…!!」



ルシア「ちがうわ!あんなやつと一緒にするなぁっ!!」


そうツッコミをいれながらルシアは近場にいた天使を殴り飛ばす。


ルシア「それに私は…もう悪魔だつってんだろうがぁぁ!!!」


魔王は思った。


どうやら私は彼女を見くびっていたらしい。


たった一人の元天使により統制を崩された天使軍は、もはや偵察中の下級天使にも劣るほどだった。


メア「わたし、もっ……」


キールはその言葉に頷いた。


ユマエルには手を出せなくても、他を殺すことはできる。


そう思ってルシアの後を追う…はずだったのに。






ユマエル「…おマチください、どコへいかれるのでスか?」


雑音の減ったユマエルは感情のない声でそう訊ねる。


その手に握られた天使には不似合いの黒い剣が、真っ直ぐにメアを捉えていた。

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