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46 どうか俺を忘れないで
神「名はなんという。」
「俺は…」
神「そうか、忘れてしまったか。」
「魔王、様……」
神「死してなお、主を想うか。そなたが悪魔でなければどれほど良かったことか。」
「悪、魔…」
神「だが案ずるな、お前はこれから天使として生まれ変わる。中位天使、新たな能天使として我が与えた命を全うするがいい。」
「天使…天使ハ、」
神「ふむ…お前の記録は全て目を通したが……なるほど。あの出来損ないよりは役に立ちそうだ。」
「……………」
神「案ずるな、私のモルモット。お前の記録は神の権限で我が子と書き換えておこうぞ。」
「カ、み…の、御心ノま…ま、ニ……」
神「うむ。生まれ変わったお前の献身的な態度を賞して、新しい名を与える。」
「アりがたキ、お言葉。」
神「能天使ユマエル。それがお前の新しい名だ。」




