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18 夜這いではない!

コンコンコン、と聞こえるか聞こえないかくらいの音でノックをする。


(さすがに、寝てるかな……)


誰もが非常識だと言う時間帯。クレイの部屋に来たのは決して寝顔が見てみたいとかそういう欲望のためではない。決して。


そ〜っと扉を開く。暗く、静かだ。


(寝ちゃってるか。)


だがしかし、ここまで来て素直に帰れる私ではない。来たからには寝顔を見なくては。


中に入り、扉を閉めた。

そしてそー…っと歩きだそうとした瞬間。


「…ひっ………!!」

首元にナイフが押し付けられる。



「誰だ、寝込みを襲おうとしてきたやつ、は………?」


部屋の主は電気をつけると、ナイフを突きつけた相手に唖然とした様子だった。


「わっ……、我が、君……?」


「ご、ごめんなさいこんな時間に…勝手に部屋に入ったりして……」


「いっいいえっ、こちらこそ、我が君に刃物を向けてしまい、申し訳ございませんでした!!」


「いや!クレイがしたのは当然のことだ!膝をつくな。」


土下座をする勢いで跪くクレイを立たせる。



「それで、どういったご用向きでしょうか。」


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