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15 かえして

「なっ…で、では、この女は本当に……」


「天使……!?」



「だっ…かーらっ、最初っからそう言ってるだろ!!この、低俗な……」


「黙れ。」


「ぐふぅうっ…!!」


ユマは死んだ。


あの事件の後、私はルイと共に偵察隊が襲撃を受けた現地を見に行った。


死体の山。


全員の顔を確認できたのは彼らが神に与えられた致命傷が物理的な攻撃ではなかったからだろう。


つまり、私の配下たちは悪戯にバラバラにされたのだ。


まるでオモチャであるかのように。


「私の大切な者を傷つけ、怪我した。そんなお前が低俗を語るな。天使。」


跪き、頭を下げさせられたその上を、勢いよく踏む。


「私の配下は誰もが忠実だ。死して尚、私に使える心は変わらないのだろう。……ユマの翼を持つお前は、私に逆らうことは出来ない。」


この天使を、目の前の外道を殺してやりたい。


でも、それをすれば私も神と同じになってしまうのだろうか?それでユマはよろこぶかな?





「わたし、だってっ…!わたしのっ…翼………かえしてよぉぉっ!!」


地に伏せた天使は号泣する。

言うことを聞かない黒き翼を嘆いて。



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