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ルシア「…放っておいてほんとによかったの?」
キール「構いません。処理しようと思えばいつでも出来ますから。」
ルシア「そう…」
放心状態のジーノはあのまま放置した。
ルシアは殺すつもりだったが、キールが今後の枷になると止めたのだ。
ルイ「…しかし、ほんっと早くなりましたねぇ、ルシア。」
昔はなんにも反応できなかったのに、とルイはいつも一言多い。
ルシア「う、る、さ、い!私だってやれば出来るの〜やればぁ。」
そんなことを言いながら、どでかい扉蹴押してみると鍵はしておらず呆気なく開いた。
キール「…これは、歓迎されていると思っていいのでしょうか?」
う〜〜ん、と顔を見合わせ、3人は城へ入っていった。
………バタン。




