表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書き直し】魔王メアの統べるところには。  作者: 紫暮りら
ロイヤル編
126/136

126

キール「魔王シアの幹部、ヨハンとジーノ。」


キールがそう問いかけると、2人はすこし驚いたように目を開ける。


キール「あなた達と遊ぶ時間はありません。大人しくそこをどいてください。」


ジーノ「我々は魔王シア様に使える身だ。主の敵を前にして引き下がると思ったか!」




ルシア「.......敵。敵か。なんで?」


ルシアは自分の中にモヤが生まれるのを感じた。


だって私たちはメアの本当の記憶を取り戻したいだけだ。


取り戻せなくても、これ以上彼女が壊されていくのを見過ごせないだけだ。


ジーノ「はぁっ?」


ルシア「…どうして私たちを敵と思うの?」


真っ黒い翼を広げてルシアは問う。


ヨハン「…天使は総じて悪魔の敵。殲滅が道理。ルイ、お前が異常。」


ルイ「.......私は異常ではありません。正常…」


ヨハン「じゃあ、狂ったの?」


ヨハンはコテンと首を傾げて問いかけた。


それは彼にとっての疑問。理解できない事だったから。


狂ったとしか考えられなかったから。


たとえルイを見る瞳に侮蔑が混じっていたとしても…


少なくとも本人は、悪意ある質問のつもりはなかったのだ。



ほんの数秒の沈黙、ルイの絶望の表情とキールの嫌悪の眼差し。


それを遮るように、ヨハンの首が宙を舞った。


そして暗い炎に包まれたヨハンは灰と化す。


ジーノ「………ヨハ、ン……」


嗚呼、聞こえる。


獲物(もう一匹)がヒュッと喉を鳴らす音が。



炎の剣を構えたルシアは動揺を隠せないジーノに向き直った。


ルシア「次は…お前の番。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ