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【書き直し】魔王メアの統べるところには。  作者: 紫暮りら
ロイヤル編
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そんなクレイに対してルイはとても冷めていた。


たしかに魔王様の心を奪われたことに対する怒りは残っているが、そんなことに囚われて道を見失っているようではダメだ。


とても、冷たい瞳をしていたと思う。


メア「ルっ、ルイ……?」


嗚呼、魔王様が泣きそうな表情でこちらを見ている。


僕に見捨てられると思って震えている。


………最高の気分だ。


自然と口角は上がっていた。


よくわからないモヤが、感情が、体を支配している。


きっと僕はひどい顔をしているのだろう。


嗚呼、魔王様が絶望しきった表情でこちらを見ている。


あの人は僕を嫌えない。


そんな確信があった。


もう僕は綺麗に笑顔を作れる。


ルイ「場所を変えよう、ルシア。」


くるりと後ろを振り返り、にっこりと笑って

そう言った。

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