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「…ぇがそんなことするわけないっ!!」
「だからっ、人の話を…」
「聞きたくない!!」
そんな怒鳴り声が魔王の元へ歩いていたルイの耳に入ってきた。
目的の場所へと足を早める。
ルイ「何事で……」
ルシア「だから!魔王シアはあんたに嘘をついてるんだってば!!」
メア「あにうえがそんなことするはずないっ!!ルシア、おかしいよ、なんでっ、そんなこと言うのっ!?」
ド修羅場である。
ルシア「なんで私がおかしいって言われなきゃならないのよ!!ずっと耐えてきたの!!この数ヶ月間、おかしい日常を、毎日を、ずっとずっとずっと一人で耐えてきたね私の身にもなってよ!!……ねぇキール、あんたもなんとか言いなさいよ。」
キール「……………だから仕方ないと言ったじゃないですか。」
ルシア「……いくじなし。」
キール「……は?」
誰も部屋に入ってきたルイに気づいていない。
ルイ「これは一体どういう状況ですか!!!」
気づけばたまらず怒鳴っていた。




