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【書き直し】魔王メアの統べるところには。  作者: 紫暮りら
ロイヤル編
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ルシア「それで?何を買うの?」


リキ「食材だよ。あとは頼まれた家具やその他もろもろ。」


ルシア「ふーん…」


ぼんやりしながら騒音の中を歩く。


決して良い空気とは言えないけれど、周りに自然の多いあの城より息苦しくはなかった。




リキ「ただいまー」


「あっ、りきだ!!」

「リキおかえり〜!!」

「あくまのおねえさんも、おかえりなさいっ!!」


ルシア「た、ただいま…」


初めてリキに出会った頃の彼と似た背格好の子達の、歓迎に戸惑う。


彼等は私が怖くないのだろうか。


リキ「初めてルシア達と出会った時からずっと、みんなに言ってるんだ。『外を見るより内を見ろ』って。」


ルシア「…優しいのね。」


リキ「その考えを持てない人間が愚かなだけだよ。」


そう言ってリキは悲しそうに目を伏せた。



ルシア「…愚かじゃないよ。生存本能なんだから。」


呟いた声は届かない。


リキ「…えっ?」


ルシア「ううん!なーんでーもないっ!じゃあ私、帰るね!!」


ふわりと宙へ浮かんだ。


リキ「あ、あぁ!………またな!!」


ルシア「…えぇ、また!!」


そうして一人の悪魔は現実に帰っていった。

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