やりたいことはなんですか?
彼は私に問うた。
「君のやるべきことはなんだろうか」
私も彼に問うた。
「それは今? それもと先を見据えて?」
彼は答えてくれた。
「その問いは適切ではない。いつの事であっても先の君に必ず影響を与える。良い方に転ぶか、悪い方に転ぶか、果てはそのどちらでもないかは先の君が決める事だ」
彼は一拍おいてもう一度私に問うた。
「君のやるべきことはなんだろうか」
私は答える。
「私のやるべきことは、生きること。気持ちの伝え方を学ぶこと、気持ちを伝えること、些細な目標を持つこと、物語を書き続けること。そして、色々な職業を知ること。」
彼は何も言わない。だから私は続ける。言葉にする。誰かに聞いて欲しかったのかもしれない。不安なのかもしれない。自分のやりたいことが本当にできるかわからないから。
「私は、作家になりたい! でも、どれだけ努力してもどれだけ悔しいと思ってもなれないかもしれない……。でも、物語を綴るのはやりたいこと、やり続けたいことだから、私にはやるべきことがある!」
彼はまだ何も言わない。
どう思われても構わない。私は夢を諦めないし、夢に潰されたりしない。誰でもいいから聞いて欲しかったこと、自分から吐きだせなかったこともいっぱいあった。夢に保険をかけるなって否定されるかもしれない、その程度の覚悟かって罵られるかもしれない。だけど私は、好きなことを捨てたくないし嫌いにはなりたくない!
「素晴らしい。やりたいこととやるべきことが一致しているとは言いがたい。だが、君は本当にやりたいことがあるようだ。やるべきことを理解せず、やりたいことなどできないのだから……。」
彼はそう答えた。彼はまた口を開いた。
「やるべきことがあるのは本当にやりたいことが明確だから。やりたいことに向かう意志があるから。逃げていい、回り道をしてもいい。頑張れ」
彼がそういうと自分の体から力が抜けて沢山運動した後のような眠気に襲われた。彼は誰だったのだろう。
さて、非常に分かりづらい内容だったと思うのです。ですから、私から一つ。
私の周りではどうもやりたいことがあったり決まっていてもできない、友人が思ったより沢山います。
彼らに私は問いたい。
やりたいこととやるべきことは本当に一致していますか?
SNSでよく見かける、「何かを始めるのに遅いという事はない」と言ったニュアンスの投稿は私もそう思います。ですが、漠然と始めればいいではそもそも続かないのではないでしょうか?
だって、目的も目標もないから。やりたいだけで、何のためかがないのだから。
文字打つのも面倒なのでこの辺で。
皆さん、良い挑戦を。