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3度目の転生者  作者: あの
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4話 帰宅



っはぁぁあ...。疲れた。家に帰ったと思ったらみんなで公園で遊ぶ事忘れそうだったけど、ギリギリ思い出した。ナイスファインプレー過去の私。流石に12人で遊ぶのは初めてで大人がいなかったし、私が一つ一つの遊びのルールを説明しなきゃならなかった。かくれんぼの時に公園が広過ぎて迷い子になった子もいて、その子探すのにたくさん魔力消費してしまった。お疲れ様でした自分。

愛しのマイベッドにダイブする。

うへー最高だーー!


「ジゼル?ご飯だから降りてきて」


ナイスタイミングご飯。

私は自分のベットからゆっくりと這い上がり、食事をするため一階へ向かった。

あ、そういえば、エルフには食事に規制があるんだ。


・エルフの森に住む動物を食べてはいけない

・世界樹の葉を料理にしてはいけない(薬の調合は可能)←万国共通

・精霊や妖精と食事してはいけない


この2番目のやつだけどさ、誰かサラダにして食べたのかな?美味しいのかな?

世界樹の葉か、あれ結構高価なんだよな。


「ねぇ、ママ、世界樹の葉って美味しい?」

「ええ、あれは調理してはいけないから生で食べたけととても美味しかったわ、ママは一度しか食べたことないけどね」


へぇ、食べたんだ。へぇ。ジトーッとママを見つめる。


「はっはっは、ジゼルも10歳になったら食べれるようになるからそれまで待ってような」


パパが頭をポンポンした。頬を膨らませたまま見上げると、ニカッと笑っていた。あら、イケメンじゃないですか。やっぱエルフは違いますね。


「なんで10歳なの?」

「10歳は羽が生える時期だからだよ」


成る程、そういう事でしたか。

羽が成長し終えるのは50歳らしい。エルフは長寿らしいしね。20歳になったら飛ぶ練習をしなくてはならないんだって。

パパとママの羽はデカい方なんだけどそれでもまだ2人とも29歳なのだそう。2人とも美形だから嘘か本当かわからない。


話が変わるけど、最近、スキルの【鑑定】が欲しいと思う。やっぱり、相手のレベルを知っておく事も大事だと思うんだよね。あ、そうそう。この世界は長方形の紙に魔力を流すとステータスが一気にばばんと表示されるんすよ。すごくない⁉︎ドワーフの時に初めてしたんだけど驚いたわぁ。で、私はこんな感じ。

………………………………………………………………

ジゼル・トトニア

エルフ 女

称号 スランドゥイルの加護

3度目の転生者

スキル 【聖女の浄化】

ステータス

魔力5/100

最大攻撃力5

守備2

瞬発力22(+10)

器用1000

思考力1000

運20

………………………………………………………………


エルフは生まれた時からスランドゥイルの加護というパッシブスキル的な称号が与えられ。瞬発力に+10される。あ、あと、精霊や、妖精と話せるようになる特典付きなんだ。前世でもこの加護が付いてたんだよね。それについては話せば長くなるから今はしないよ?

とにかく、今日はたくさん魔力を使ったから少ないのはしょうがない。

ってか最大攻撃力5とか、守備2ってどどどーゆーことですか!低くない?器用と思考力は前世譲りだと思う。

ステータスの書かれた紙は破ると文字が消える。でも何でステータスが親にバレないのかと言う質問…されてないけど答えよう。ステータスは親に直接口で話すというのが原則だ。だから、エルフの子供の基本ステータスくらいだと伝えてある。

まあ、5と2についてはさておき、スキル1つは可哀想だよ。明日になったら色々試してみよう。もしかしたら何かスキルが追加されるかも!



3時間後....。


お風呂も入ったし、宿題もないし、寝るしかないな。私は布団をガバッと捲ってシーツに腰掛けた。


コンコンコン


誰かが窓を叩いた。

誰だろ?夜遅いのに。も、もしかして強盗とか、人身売買とか⁉︎エルフかわいいもんね!

私は護身用のナイフを腰に提げて、いざという時の魔法陣トラップを仕掛けた。

よし、これで準備満タン。

鼻を膨らませて、窓を開けるとそこには弱々しい妖精がやっとの事で立っていた。


「いきなりで...申し訳ない...」


あぁ、倒れちゃった。ん?まだ何か話してる。


「...ご飯...くだ.......さ....い」

「え」


それっきり動かなくなった。手に乗せてほっぺツンツンしてみたり、鼻摘んでみたりしたけどピクリともしなかった。妖精が提げているレイピアには見覚えがあった。それは、あとにしておいて。

これどうすればいいの?


「ママぁぁああああ!!!パパぁぁああああ!!!」


ドラ○もんのス○オみたいだった。自分でもこれはあかんと思った。

私は両親に妖精のことを伝えねばとドアに駆け出したが、自分が仕掛けたトラップが作動し、魔法陣から生えてきた蔓に足を取られた。


「んなっ!」


痛たたた。あーそうだったそうだった。仕掛けておいたの忘れてた。

ナイフもちゃんと片付けておこう。

私は、仕掛けておいた残りのトラップを全て解除して、パパとママを呼びに行った。

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