10話 名誉のために
とても短くなっていて本当に申し訳ないのですが読んでいただけると幸いです。
先生は他の先生方を呼びに学校へと駆け込んだ。その隙に校内から出よう。しかし、作戦が決まってないから今は外に出たら危険だ。
クラスは私を含め21人。その内以前冒険者だった者が私含め4人。私は鍛治職人兼魔法剣士だった。前世がモンスターだった者が2人。抵抗はないのか聞いたが全くもってないと平然とした顔をする。凄いな。残り15人が日本人だったと言う。いや、他の国の奴はいねーのかよ。日本人オンリーはつまらない。21人中私だけが3度目の転生者らしい。
「とりあえず作戦を聞いてほしい」
即興で作ったんだが、それは内緒だ。
まずは3グループに分かれる。
第1グループ
ジゼル、メルニアス、ルータス、ナタリー、ニル、ナル、ゼーロ
第2グループ
ノノ、テナ、タロ、シエル、ジェイ、ナタリー、アーシェ
第3グループ
リュー、ニコラ、レオンハルト、ソウタ、ガヨス、ネッガー、ユーノ
え、ナタリーが2人いるって?そうなんだよ。第1グループの方のナタリーはナタリー・サン。第2グループの方のナタリーはナタリー・スミス。大丈夫、性別は同じだけど容姿も性格も似てないから。学校にもいたでしょ?そういう子。
話を戻すがこの7人ずつで行動してほしい。各グループ2、3人ずつ特攻隊役、回復役、援護役に別れて、連携を取ってもらう。町の大通りが3つに分かれているため第1は真っ直ぐに突き進み、第2は右側から。第3は左側の道を曲がる。この3つの道は最終的にはエルフ城橋前の道路に合流するので、次の指示はそこですると言った感じだ。分からないことがあれば、各グループにいる元冒険者や元モンスターの奴らに聞けばいい。
説明が終わるとみんなが満足げに頷いた。
一間置いて、レオが円の中心に拳を突き出した。
「みんな、死ぬなよ」
すると、みんながにっと口角を上げてレオと同様に拳を突き出した。もちろんその時、私もしてた。
いいとこ取りはさせないぜ?
私は大声で戦火の火蓋を切った。
「いくぞッッ‼︎‼︎」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「おう‼︎‼︎‼︎」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
黒煙の盾の効果が切れて、火の粉漂う空の下。私達は止まらない地面の揺れを無視して校門めがけて走り出した。