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4話 マキロイ討伐! 前編

拙い文章ですがお願いします!!

少々いつもより長いです。

「作戦はどうするの?」


「真正面から言っても倒せるとは思うが、極力消耗は避けたいからな。まず魔法師を先に叩く。そこのジジイの話じゃ十何人かだったな?」


マミロイの方を見ればコクリ頷いている。


「そいつらを宴を開いてるからそのうちに暗殺する。

そして残りは、マキロイと魔法が使えないやつらだ。ここにいる村人達で十分制圧可能だろう。」


ぶっちゃければそこの奥のフードを被ったやつだけで十分なはずだ。実力は相当ありそうだし。

何でこんなところに囚われているのかっていう疑問は浮かぶが・・・。


迅は奥のフードを被った者に目線を向けるとフードのやつはコクリと頷く。どうやら意図は伝わったらしい。


伝えようとはしていないが・・・。


「そして俺たちはマキロイを基本的に倒す。奴は無属性魔法 保持者(ザ・ブック)を所持者しているらしい。この魔法は何かしらの行動を一つ留めておくことができ後から任意のタイミングで留めておいた行動を詠唱なしで発動できる魔法ってことらしい。んで奴はいつも自分の防御用にウォーターカーテンを自分の体の近くに留めているって話だから今回もその可能性は高い。一度不意打ちで最初に攻撃する。これで倒せれば御の字だが、倒せなかったらそっから戦闘開始。ま流れはこんな感じだ。」


っていうのは表向きで実際はマキロイには保持者を発動してもらう、最初の攻撃で。その魔法聞くぶんには有用性が高そうで欲しいんだよなぁ。


それで話は終わりなんだがアリアスから異議が出る。


「ちょっと、村人にも戦わせる気?」


はぁと俺は頭を抱えながらアリアスを近くに呼び寄せる。


「お前は普段頭いい?のになんでこういう時には働かないんだ。いいか、村人達は散々ヘイカーズにやられたはずだ。奴らに復讐したいって気持ちは少なからずあるはずだ。それなのに俺らが全て解決してしまってどうする。奴らの気持ちはどうなる!?それに同じようなことが起こったら問題を彼らだけで解決しないといけないんだぞ。俺ら抜きで。その予行演習だとでも思えばいい。いざとなったら俺たちがいる。」


「でも相手の戦力がまだ不確実よ。村長の情報が正しいとは限らないじゃない。村長には申し訳ないけど・・・。」


ああ、そのことか。


「大丈夫だ。彼の情報は正しい。それは後で説明するから。」


「わ、分かったわ。なるべく速攻で叩くわよ。」


「ああ、分かった。でもお前は基本的には村の奴らを守るのが中心だからな。」


アリアスはこくりと頷く。


実際はまだ連携も何も取れないから一人で戦った方が早いだけなんだけどな。


中を進んで行くと、ヘイカーズたちは陽気に酒を呑んでいた。

襲ってくるとは誰も思っていないらしい。


こんな田舎で村を制圧してすぐに敵が来るとはそうそう考えないか・・・。俺たちが来なきゃ気づかれなかっただろうしな。


俺は牢屋を1歩出た先にいるアリアスに目配せをして作戦開始の合図を送る。

アリアスが俺に頷いてみせる。


「さーて。復讐開始だ。」


俺はまず近場で酒を飲みあっている奴ら3人を近くに置いてあったナイフで口元を押さえながら一気に喉を掻き切る。血があたり一面に飛び散るが残りの2人は未だに驚きで声を出せない。

もう1人を同じ要領で殺すと、ようやく1人が立ち上って戦闘態勢に入ろうとはするのだが酒のせいでうまく立てない。


「飲みすぎだ。」


3人目の首も掻き切る。


「雑魚過ぎる、まあ楽でいいが。あと10人弱か。」


ため息をつきながらもすぐに他の魔法師の所に音を立てずに向かっていき、暗殺していく。

迅が立ち去ってからやっと近くで飲んでいた奴らが魔法師3人組の様子に気づく。


「ははは。あっちみろ。あいつらみんな潰れてるぞ!」


「はやすぎだろ!?まだ飲み始めてからそんな経ってねえぞ。」


「おい、誰か起こしてやれ〜。」


「「「ういーすっ。」」」


様子を見に下っ端であろう何人かがゲラゲラと笑いながら死体へと近ずいていく。


「おーい。寝るなら部屋で寝ろよぉ?」


魔法師の体を起こすとすぐに目にするのは流れ出る大量の血液。


そこでようやく三人の異変を彼らが知る。


「えっ・・・・・・うわぁぁぁ。」


下っ端が悲鳴をあげてその勢いで尻餅をついてしまう。


「おい、どうしたぁ。そこで座ってないでさっさとその酔っぱらいを部屋にでも運べ。」


マキロイは面倒くさそうにしながら指示を出すが団員は動かない。

マキロイが若干イラつき始めて引っ叩こうと団員に近づく、そこでようやく団員のの顔が見える。


「だ、団長」


ヘイカーズの団員が顔を青ざめさせながらマキロイへと振り向きながら報告する。


「し、し、しんでるんですけど。」


「あ?何言ってんだ。宴とはいえそんなの冗談になってねえぞ。言うならもっとましな冗談いえ。」


「いえ、マジで死んじまってるんです。首から大量のの血が流れてますし!」


「マジで言ってんのか?」


団員がこくこくと頷く。

マキロイは自分でも確認しに行き、すぐに顔を険しくさせると他の団員に命令を下す。


「おい、急いでほかの奴らの確認をしろ!!後、戦闘態勢だ。何呑気に酒なんて飲んでるんだ。急げ!」


だがそれはもう遅い。


「その必要はねーよ。」


底冷えするような声でマキロイの後ろのローブを着ている男が告げる。


「なに・・・・・・?ってお前誰だ。うちのもんじゃねーな。しかしどこかで聞いたような声だが・・・。」


その時、一人の男が慌てた様子でアジトへと飛び込んで来る。


「はぁはぁ。だ、団長!!マーサさんなんですが例の家で失神してました。しかも家にはマーサさん1人で・・・。」


「なんだと!?あの家にはたしか迅とかいう小僧が寝ていたはずだなぁ。後の村のやつらは全員檻に閉じ込めてある。ならお前はあの小娘と一緒にいた小僧か!!!」


「あーあ。バレたか。」


迅がローブを脱ぎ捨て、露わになるその顔には嘲笑が張り付いている。


「気づくのおそすぎないか?。お前ら。アジトの門番の質もっと上げといた方いいぞ?。あとなんだっけ、ああそうだ、下克上するんだったな。無理だな。やめとけ。下克上どころか順当に治安維持されて終わりだお前らは。」


迅はそこで思わずププっと吹き出してしまう。

対してマキロイは怒りの形相になっていく。


「何がおかしい?」


「いや、こんな程度で下克上とか夢見ちゃってるからさ、本気で。そんな実力もないのにな。」


マキロイの眉間のシワはどんどんが増えて行く。


「き、きさま〜。何をそんな余裕ぶってやがるんだ!!分かってるのか。こっちは20人以上いてお前はたった1人なんだぞ?」


「20人以上?何を言ってるんだ、バカも休み休みいえよ?周り良く見ろよ。もう魔法師は誰も残っていないぞ??」


「なにぃ!?おい!お前ら確認しろ!!」


ヘイカーズの雑兵が、慌てて確認し始める。


「だ、団長。こいつ首を切られて、し、死んでます。」


「こっちもです」


「こっちも」


そこかしこから同じような報告がマキロイへとなされる。


「チッ。きさま、よくもうちの可愛い団員たちを。ただじゃ殺さないからな。散々痛めつけて、自分から死にたいと言ってくるようにしてやるからな!!」


迅が心底呆れた顔をする。


「はぁ。俺がここにいる全員と戦うとでも?本気で思ってるのか?誰かさんたちをわすれてるんじゃないのか。なあ、アリアスよ。」

「ええ、そうね。借りは返さないとね。」


アリアスが牢屋の方から出てくる。その顔には誰もが見惚れる様な笑顔を浮かべてはいる。

しかしマキロイが見惚れることはない。彼女が纏っているオーラは冷たく、また目が全く笑っていないのだ。


うわこっわ。


迅が軽く引くレベルで。


「なぜお前が!?お前は確か檻に閉じ込めていたはず。」


「俺が助けたからにきまっているだろ?何もしないでノコノコ出てくるとおもうか?」


俺が助けなくてもなんとかなっただろうとはあえて言わない。


「てかいいのか?ほら後ろ。」


マキロイが振り返るとそこにはナイフを振りかぶって今にも自分に突き付けようとしている村人達の姿が。

しかし初戦は素人の攻撃。マキロイは慌てながらも避けられる。態勢が整っていないため、反撃には転じられない。

だから狙う。


その後ろから今度は俺がナイフを投げつける。首筋に向かって。


「なっ。保持者(ザ ブック)!!」


突如奴の周りに水のカーテンが現れ、ナイフが弾かれる。


「はぁはぁ。危なかった。村人達も解放していたのか。チッ面倒なことを。お前ら!もういい。全員殺せ!!」


「「「「「「「はい!!」」」」」」」


ヘイカーズが揃って返事をする。

迅が失笑しながら、


「ギルバート!!あとは俺たちでマキロイをやる!村人達はほかの雑兵共を頼む!!いけるか?」


「もちろんだ!!」


「やってやるぜ!!」


「俺らの恨み晴らしてやる!」


村人は意気揚々とヘイカーズの下っ端どもに向かっていった。



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誤字・脱字の修正を行いました。

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