先生 危機一髪!!
先生「確かに、渡部さんは才色兼備だけど、実家が豆腐屋さんなので却下。」
クラス全員「え?なんで実家が豆腐屋さんだとダメなんですか?」
先生「豆腐屋さんは、朝早くから仕事が始まり、渡部さんは、その手伝いをしないといけないからです。」
渡部「あの先生、別に手伝いはしなくても大丈夫です。実際、今もあんまり手伝いとかしてないし。」
先生「渡部さん、親孝行は出来るときにしておかないと。いつまでも、お父さんお母さんが生きているわけではありませんよ。渡部さん、今からでも遅くはありません。早速、明日から手伝いをして下さい。はい、他に誰か。」
斎藤が手を挙げて発言した。
斎藤「小川さんがいいと思います。」
先生「斎藤、小川もレディースじゃないか。ダメ。」
小川「特攻服を着て、春の女王をやり遂げたいと思います。夜露死苦!!」
先生「小川、勘弁してくれ。はい、他に誰かいませんか?」
男子の学級委員、高岡が手を挙げて発言した。
高岡「先生は、斎藤さんとか小川さんとかレディースはダメだといいますが、僕はレディースの人がいいと思います。そういう人がいない方が、勉強とかはかどるし、授業もスムーズに進むと思うんで。」
斎藤「なんだと?高岡、もう1回言ってみろ!!」
小川「ちょっと学級委員だからって調子にのりやがって!!タバコで手に10円玉焼きしてやろうか?」
クラスの男子達「確かに、斎藤と小川がいなくなったら静かになっていいかも。」
「あいつら恐いしなあ。」
斎藤と小川が席から立ち上がった。
斎藤「お前ら男共、死にたいみたいだな。」
小川は自分の机を蹴り飛ばした。
「オラッ男子!!表へ出ろ!!殺してやるよ!!」
教室中がざわめき始めた。
先生「は~い。みなさん静かに!!静かにしなさい!!斎藤・小川、席について!!」
しかし、斎藤と小川の怒りはおさまらず、斎藤は教室の片隅にある掃除道具入れのロッカーから、竹刀を取り出した。そして斎藤は、掃除道具入れのロッカーを竹刀で1発ドカンとしばいた。
クラス全員が静まり帰った。
小川「あ~あ。斎藤ちゃんはキレると止まらないよ。どうするよ、お前ら。」
先生「斎藤、小川。ちょっと廊下へ。」
斎藤「なんだよ先生。もとはと言えば、あんたがレディースはダメだとか言うから、こう言うことになったんだよ。」
小川「先生だからって、ボコる時はボコるよ。レディースなめんなよ!!」
先生は、斎藤と小川に手招きをして、3人は教室から出て行った。そして、教室から少し離れた廊下の前で立ち止まり、後からついて来た斎藤と小川の方へ振り返り近寄った。
先生は、小川の右手にそっと1万円札を握らせた。
先生「これで、帰りにピザでもどうぞ。さあ、教室に戻って春の女王の続きを。」
斎藤と小川は顔を見合わせて、ニンマリと笑った。そして2人は、先生の後について教室に戻った。




