第4話
「あのさ、今度よかったら2人でご飯いかない?」
「いいよー。お肉食べに行こっ。」
意外とあっさりオッケーをくれたので
正直びっくりしている。
それでも2回目にしてご飯の約束まで
こぎつけた自分を今日は褒めてあげようと思えた。
そして太陽の生活に徐々に色が加わり始めると
いろんなことが変わり始めてきた。
ご飯に行く前に服を買いに行こうと決めた太陽は
洋服屋さんへ。
服のセンスは無難でありオシャレとは言えないが
ダサくもない普通である。
なので全身コーデに任せてみることにした。
まあ間違いはないだろうと、あさはかな考え。
そして靴も洋服屋さんで買い、本当に全身を揃えた。
そしてデートの日、昼の12時に待ち合わせを
していた。
待ち合わせは駅である。
そして太陽のプランでは昼ランチを食べて
映画を観て、散歩をして晩御飯を食べに行く。
これまた定番で普通すぎて太陽のその中での
個性が顕著に出るだろう。
そして合流するとき、彼女は白のワンピースに
麦わら帽子を被ってやってきた。
透明感がありオシャレ、なにより可愛かった心を見て太陽は思わず
「可愛いね」と自然に声が出た。
すると少しだけ照れた顔をして
「可愛くないよ。けど、ありがとう」
と言ってきた。
すらっとでた可愛いねが心ちゃんの胸に
すっと届いたことに気付いた太陽は
思った褒め言葉は言っていこうとこのとき思った。
そして昼ご飯はランチを食べ、映画も観終わり
散歩していると、心が太陽に質問をしてきた。




