第2章 第19話
「それじゃー帰るね」
そう言って太陽は心の食欲のなさを
心配するも心配しなくても大丈夫だよ
と心に言われたのでその日は帰ることにした。
そしてそれから月日は流れ
2人は同棲する日になった。
お互い鍵は持っていたので
1時に部屋に集まることにした。
太陽は待ちきれず12時に同棲宅へ。
そして心は珍しく1時になっても来なかったので
心配した太陽が電話すると
電話は繋がった。
「もしもし?なにかあった?」
「ごめんごめん!もうすぐ着くから少し待ってて」
「分かった。気をつけてね」
そう言って10分ほどすると鍵を開ける音がした。
太陽は待ちきれずに玄関まで迎えに行くと
そこには心がいた。が…
明らかに痩せていて元気も空元気だった。
雰囲気が全く違っていたのでおかしいと思ったとき、
ふと、食欲ないと言っていた心を思い出した。
すると太陽は心の手を取り、そのまま病院へ
向かった。
「ちょっと待って。どうしたの?」
怖い顔をして強引に手を引っ張られたので
心は動揺した。
しかし太陽は何も言わずに病院へ
直行することにした。
そして受付を済ませると
太陽は一言聞いた。
「いつから?」
「…泊まった日の1週間前くらいから
体調は悪くて、でも病院行くほどじゃないかなと思って…」
「ごめん。気づいてあげられなくて」
と太陽は涙を堪えながら下を向いていた。
すると心が
「別に大丈夫だってば。ただの体調不良だよ」
そう言って看護師に呼ばれたので
心は入っていった。
そして帰りを待つ太陽はなぜか
手足が冷たくなり後ろからなにか
絶望が襲ってくる感覚がして
思わず手足を温めた。
iPhoneから送信