第2章 第11話
こうして付き合うことになった
太陽と心。
太陽は心の過去を聞いて驚きはしたが、
だからと言って気持ちが冷めることは
なかった。
「もし心がいいよって思えたときでいいから
同棲もしていきたいと思ってる。
だからそう思えてきたらどんどん家に荷物置いてっていいからね」
太陽はすぐにでも同棲していきたかったが
そこは心のことを1番に考えていこうと
思った結果、心が好きなタイミングで同棲できるように持ちかけた。
そんな太陽の心遣いが嬉しくて心は
「ありがとう」と心の底から太陽に言った。
そして太陽は心をデートに誘うと、
外出をよくするようにした。
心はあまりデートで遠出などはしたこと
ないと言っていたので、付き合って
最初のデートは2人の地元の埼玉から離れた
大阪へ日帰りで旅行することになった。
「大阪初めてなんだよね、たこ焼きとお好み焼き食べたいね。」
「大阪名物全部食べよう。1日しかないから朝は少し早いけど大丈夫?」
何気ない旅行の為の会話が心は嬉しかった。
今まで経験したことのないものだったからである。
「じゃ朝は8時の新幹線に乗って行こうか。」
太陽は物事をスパスパと決めていった。
そんな太陽を見て男らしいと、心はまた惹かれていった。
そして初デートであり、初旅行の日。
太陽は7時に心を迎えに行った。
心は楽しみのあまり、前日はあまり寝れなかったが
眠気は全くなかった。
そして2人でいっぱい食べようと話していたので
前日の晩御飯も少ししか食べずワクワクしていた。
そして7時ちょうどになると太陽が来た。
そんな真面目な太陽が好きだった。